産学官民連携による地域ITS研究会


■H29年度 第1回 地域ITS研究会を開催しました ▼H28第3回地域ITS研究会
日時:平成29年9月13日(水) 14:00〜17:00
場所:NCO札幌(旧ビル名:NSSニューステージ札幌) 5F会議室
(札幌市北区北7条西1丁目2-6)
参加者数:49名
会場様子:会場の模様

[講演] 土木学会によるITS研究の現状と課題 〜北海道から考える〜
    清水 哲夫 様
    首都大学東京 都市環境学部 自然・文化ツーリズムコース教授
          国際センター 国際交流部門長
          地域共創科学研究センター 副センター長

土木学会におけるITS研究の取り組み状況について、これまでの経緯と浮かび上がってきた課題、そして昨年度発足した「ITSとインフラ・地域・まちづくり研究小委員会」のねらいと、北海道の地域ITSに期待したい役割について、ビックデータを用いた研究事例を交えながら、ご紹介いただきました。

土木学会では、1999年から「交通事故分析」と「道路利用の情報化・効率化」をテーマとしてITSの研究小委員会が発足し研究が進められてきました。その後、社会ニーズに寄り添いつつ、道路システム自体を抜本的に改善するようなITSを目指し、2004年から実践的ITS研究が始まり、10年余りに渡って活動を続けてきました。

そして2016年からは、全国の土木計画学研究者ネットワークを活用し、地域における「少子高齢化・人口減少」、「地方創生」、「観光振興」、「まちづくり」、「コミュニティー形成」、「インフラ維持管理」といった分野でのITSへのニーズを広範に把握し、国内外の従来の地域ITSの成果と課題を分析して実践に向けた事業化手法を提案する「ITSとインフラ・地域・まちづくり研究小委員会」を発足しました。北海道では、北海道大学の岸准教授のもとで、主に「観光振興」、「除雪」、「農業物流」をテーマに実践研究が進められているとのことです。

北海道は、日本社会が抱える諸課題のフロンティアとしての貪欲で斬新なアイデア出しと、その実験舞台としての機能を期待しており、自然・地理条件の厳しさやメリットを生かした研究開発によって、全国展開可能な研究を期待しているとのことです。

また、講演ではビックデータ等を活用した研究事例についてもご紹介頂きました。ビックデータを活用した分析は、「何を知りたいのか」を明らかにすることが重要であること、知りたいことに見合ったデータを扱う必要があること、的確な仮説のもとで分析を行う必要があること、等に留意することがあるとのことです。

質疑応答では、メリハリの効いた規制速度を国内で導入する上での課題、時間の関係で講演の中でご紹介いただけなかったパリA86の小型断面トンネルと混雑料金による交通管理の事例の紹介等がありました。

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講演の模様

[講演] ICTを活用した社会インフラリスク検知技術
    鈴木 貴志 様
    株式会社 富士通研究所 応用研究センター
    ソーシャルイノベーション研究所 シニアイノベマネージャー

富士通研究所が開発した洪水予測シミュレーションのパラメータ値を自動決定する技術、および、下水道氾濫検知システムについてご紹介頂きました。

河川管理業務において、河川の流量を予測するために洪水予測シミュレーションが運用されています。シミュレーションでは、流域の状態をきめ細かく反映するため地形や、森林や市街地といった土地利用の分布をモデル化した「分布型流出モデル」の利用が望まれていますが、予測の精度を高めるための最適なパラメータの決定の難しさが課題でした。
富士通研究所と土木研究所では、分布型流出モデルにおけるパラメータを、最適化アルゴリズムの選定と適用により、自動決定する技術を開発しました。これにより、分布型流出モデルに基づく洪水予測シミュレーションを最適な設定に調整して運用することができ、予測した河川の流量によって、河川管理者が防災、減災のための対策を適切に判断できるようになるとのことです。

また、近年多発するゲリラ豪雨に伴う下水道氾濫の検知ソリューションについてもご紹介頂きました。水位情報を収集するセンサーを下水道のマンホールに設置し、無線通信で水位情報をクラウド上に収集します。水位情報を収集するセンサーには、温度差より得られるエネルギーを電力に変換する熱電変換ユニットから電力を供給します。実証実験ではバッテリーのみでセンサーを駆動する方式と比較すると、電池交換周期が10カ月から5年に延長できることを検証し、運用コストの抑制が期待されるとのことです。

さらに、AIを活用した下水道管渠内水位の予測手法の開発についてもご紹介頂きました。従来の流出解析は説明性が高いものの、解析に時間を要する、モデルの更新等が困難であるとのデメリットがあります。AIによる予測では、説明性は低いものの、解析時間の高速化が図られ、学習を積み重ねれば精度も高くなるとのことです。

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講演の模様

[会員からの話題提供]  AI×IoTを活用したヒヤリハットの見える化で事故を削減
    入澤 拓也 様
    エコモット株式会社 代表取締役

エコモット株式会社は、融雪装置遠隔制御サービスを行う企業として2007年に創業した札幌に本社をおく企業です。現在は、『あなたの「見える」を、みんなの安心に。』をスローガンに、ワイヤレスセンシングとクラウドアプリケーションを活用したIoTインテグレーション事業に注力しているとのことです。講演では、交通事故削減ソリューション「Pdrive」について、その概要と活用事例についてご紹介いただきました。

「Pdrive」は、通信機能を有するドライブレコーダーであり、インターネット上で、リアルタイムで運行状況を把握できるものです。複数台の車両の所在や状態の遠隔監視する運行管理や、Gセンサのデータに基づくヒヤリハット発生状況把握による安全運転指導などへ活用できるとのことです。

また、高精細な動画を取得できることから、Gセンサ情報と合わせることで道路のひび割れ検知などへの活用も可能であること、ウェラブル端末で得られる生体情報と車両挙動によるドライバーへの注意喚起にも今後取り組んでいきたいとのことでした。

質疑応答では、ドライブレコーダーで得られた情報の2次利用や、道路のひび割れ検知方法について等、活発な質疑応答がありました。

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講演の模様

参考:会員からの話題提供について
北海道ITS推進フォーラムの会員間の情報共有や意見交換をより進めることを目的として、ITS、ICT技術による課題解消や魅力創出の取組みなどを会員から話題提供していただく試みです。今回、エコモット株式会社から応募があり、地域ITS研究会にて話題提供をいただきました。


■H28年度 第3回地域ITS研究会を開催しました ▲H29第1回地域ITS研究会 ▼H28第2回地域ITS研究会
日時:平成29年3月1日(水)15:00〜17:00
場所:NCO札幌(旧ビル名:NSSニューステージ札幌) 5F会議室
(札幌市北区北7条西1丁目2番地6)
参加者数:42名
会場様子:会場の模様

「講演1」 ヤマト運輸の新たな取組
       〜冬の物流、地域生活者支援、地域産業支援、道の駅物流ネットワーク 等〜
 講師 ヤマト運輸株式会社 札幌物流システム支店
     支店長  渋 谷 高 志 様

北海道地域における冬期の物流課題と地域活性化支援・物流の効率化に対するヤマト運輸のこれまでの取り組み、そして流通事業者・運送事業者の垣根を越えた物流プラットフォーム構想について、渋谷様よりご講演いただきました。

ヤマト運輸の北海道における物流ネットワークは660の幹線輸送、1,800人のセールスドライバーを擁しており、これを活用することで安否確認、徘徊者情報の提供、及び買い物支援といった地域の高齢者の生活の支援や、道路災害に関わる情報収集について自治体と連携して取り組んでいるとのことです。

また、広域分散型社会を形成している北海道地域において、将来にわたって物流ネットワーク、物流サービスを維持していくには、これまで以上に情報共有、物流の効率化を推し進める必要があり、道の駅を活用した物流ネットワーク社会実験や、バスによる貨客混載輸送などの事例を踏まえて、物流の「オープン・パブリック・プラットフォーム」構想についてご紹介いただきました。

質疑応答では、北海道地域における冬期の道路課題、物流課題の解決に向けて、道路緊急ダイヤル(#9910)の活用や、プローブ情報の提供可否などの質問があり、活発な質疑応答が行われました。

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講演の模様


「講演2」 道路カメラ画像と気象データを活用した区間連続的な吹きだまり予測
       〜中標津地域(国道・道道・町道)における試行運用〜
 講師 株式会社 シー・イー・サービス 
     理事  正 岡 久 明 様

国交省の「建設技術開発助成制度」を活用した視程障害・吹きだまり検知に関する技術開発の概要と今後の展望について、代表研究者を務められている正岡様よりご講演いただきました。

同技術開発では、株式会社 シー・イー・サービス、一般社団法人 北海道開発技術センター、及び北海道大学の3者による共同研究であり、学識経験者、道路管理者、及び気象・雪氷の専門家からなる委員会から助言・指導をいただきながら進めてきたとのことです。

3カ年に渡る研究の成果として、道路カメラ画像を活用した面的吹雪量の推計の概要、吹きだまり判別モデル(決定木分析による判定樹形図)、及び吹きだまり深さ推計技術(累積吹雪量と吹きだまり深さの関係式)といった要素技術と、これらを組み合わせること実現した情報提供プロトタイプシステムについてご紹介いただきました。

情報提供プロトタイプシステムでは、道路カメラ画像、及び気象データ(降水短時間予測GPV、メソ数値予測モデルGPV)を基に、面的な吹雪状況、吹きだまり発生区間や、路線内の吹きだまり深さについて予測情報を試行的に提供したとのことです。

質疑応答では、吹きだまり予測モデルにおける吹走距離や路側の雪堤の影響等、具体な質疑応答が行われるなど議論を深めることができました。

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講演の模様

■H28年度 第2回地域ITS研究会を開催しました ▲H28第3回地域ITS研究会 ▼H28第1回地域ITS研究会
日時:平成28年11月29日(火)14:30〜17:00
場所:NCO札幌(旧ビル名:NSSニューステージ札幌) 5F会議室(札幌市北区北7条西1丁目2-6)
参加者数:40名
会場様子:会場の模様

[講演1]Hondaのドライバー、道路管理者向け防災情報配信の取り組み
 講師 本田技研工業株式会社 ビジネス開発統括部 テレマティクス部
    サービス開発室   チーフ 益田卓朗 様

ホンダのテレマティクスサービス インターナビの企画・開発やプローブ研究の最前線でご活躍されている益田様より、ホンダユーザー向けカーナビサービスと道路管理者向けプローブデータ活用サービスについてご講演をいただきました。

ホンダは2003年からテレマティクスサービスを展開し、事実情報を早く確実に伝えることを理念としたデータ通信費無料のインターナビは、2015年には150万台、年間84億kmの走行実績を有し、年々、確実に増加しているということです。

ユーザーに役立つコンテンツを中心として「位置付き安否確認サービス」や「気象・防災サービス」を全国で展開するとともに、近年、暴風雪災害も多いことから「ホワイトアウト予測情報」を1道13県で実施し、好評を得ているサービスの内容、仕組み、過去の実績等について詳しくご紹介をいただきました。

また道路管理者向けサービスのひとつであるプローブ加工情報について、通行実績情報や自動車交通ビッグデータの活用例、そして降雪期における交通障害情報の活用の可能性について、独自のリスク評価技術を含めて詳しくご説明をいただきました。

 質疑応答では、顧客サービスと社会サービスの考え方に関する質問や、ホワイトアウト情報の現況と予測の考え方、経路選択での活用、海外展開の状況などの質問があり、活発な質疑応答が行われました。

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講演の模様


[講演2]路面状態判別システム(CAIS)を活用した高速道路における冬期路面管理について
 講師 (株)ネクスコ・エンジニアリング北海道 企画部 技術開発室
    主任研究員 大廣智則 様

高速道路の冬期路面管理について、路面状態判別システム(CAIS)を活用した凍結防止剤最適自動散布システム(ISCOS)を開発している大廣様よりご講演をいただきました。

北海道の高速道路では冬期の路面管理として凍結防止剤を散布していますが、道路構造物への影響やコスト縮減の面から、散布量の最適化が求められています。ネクスコ・エンジニアリング北海道では、ブリヂストンが開発した路面状態判別システム(CAIS)を活用した道路管理について共同研究を行い、実用化した内容について詳しくご説明いただきました。

CAISは、タイヤ内部の加速度センサから得られる路面状況に応じた特徴的な振動波形から7つの路面状態(乾燥・半湿・湿潤・シャーベット・積雪・圧雪・凍結)を判別するシステムであり、ISCOSは、CAISで得られた路面判別データを基に、凍結防止剤の最適な散布量を計算し、剤の適量積込装置で必要量を搭載し、凍結防止剤散布車で必要区間に必要量を自動散布する世界で初めてのシステムということで、札幌近郊の一部区間に導入されています。

ISCOSは、路面状態に合わせて剤散布を最適化することで凍結防止剤の使用量の削減を目指しており、H26・27年の実績では数%〜十数%の削減効果が得られたということです。H28年度は削減効果をさらに向上させたいと抱負を語っていただきました。

 質疑応答では、システムを活用した時(with)としなかった時(without)の考え方、リアルタイム散布の可能性、気象予測データの活用方法、カメラ画像による路面判別の可能性、GPS精度を考慮した散布区間の考え方などの質問があり、活発な質疑応答が行われました。

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講演の模様


[話題提供]第23回ITS世界会議メルボルン2016の概要
 講師 (国研)土木研究所 寒地土木研究所 寒地交通チーム
    総括主任研究員 高橋尚人 様

 第23回ITS世界会議(開催地:オーストリア連邦メルボルン)に参加して、会議全体の概要や印象的だったことなどについてご紹介をいただきました。

 世界大会は、アジア・太平洋地域、アメリカ、ヨーロッパ地域から参加しており、総参加者数11,498人、出展団体数236団体、参加国73ヶ国で文字通り世界中からの参加があり大変規模の大きい大会です。
今回の会議のテーマは「住みよい街とコミュニティへ」で、もはやITSは特別なものではなく、社会や暮らしを支える技術として根付いていることが感じられたとのことです。

印象に残ったキーワードとして、次の内容についてわかりやすくご説明をいただきました。
  ・自動運転の実用化の促進
  ・内閣府 森下信企画官によるSIP自動走行システムの技術開発と目標、参加呼びかけ
  ・全米各地で展開しているスマートシティ、コネクティビティ
  ・米国の全世代・性別 3,400人のドライバーが参加した詳細なトリップ記録とデータの公開
  ・展示では、非接触型のセンサの多様化やデータ処理の高速化、そして標識などハード系

また、高橋様が発表された「アイトラッキング装置を用いた凍結防止剤散布オペレータの視線挙動把握」についてもご紹介いただきました。

国内外の最新の技術動向を把握している高橋様ならではの視点で、大変興味深いご報告をいただきました。

さらに、質疑応答では、会場から、冬期道路に関連してどのような発表や展示が見られたかとの質問に対して、非接触センサを挙げるなど、議論を深めることができました。

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講演の模様

■H28年度 第1回地域ITS研究会を開催しました ▲H28第2回地域ITS研究会 ▼H27第3回地域ITS研究会
日時:平成28年9月6日(火)14:00〜16:30
場所:NSSニューステージ札幌 5F会議室(札幌市北区北7条西1丁目2-6)
参加者数:55名
会場様子:会場の模様

[講演1]北海道におけるドライブ観光と観光データ活用ツールについて
 講師 株式会社デンソー 情報安全事業グループ
    情報安全技術企画室  水野一男 様

北海道のドライブ観光に関する官民が連携した調査に長く携わられている水野様より、訪日外国人の状況、レンタカー動態調査の方法と課題、ETC2.0社会実験の参加状況や、北海道のドライブ観光における課題と対策についてご講演を頂きました。

 北海道での外国人へのレンタカー貸出件数は、香港・台湾・シンガポール・オーストラリア等の右ハンドル地域や国の利用者を中心に増加しており、外国人の北海道観光のニーズは、かつての“爆買”団体観光から、レンタカーを活用した体験型・個人周遊型のドライブ観光へ転換点を迎えているとのことです。

 レンタカー動態調査の方法にはGPSロガや携帯端末のアプリが用いられていましたが、電池消費量や通信量等のコストの課題が大きく、長期で調査を行うことが困難でした。その課題の克服手段として、国総研の社会実験に参加され、ETC2.0のプローブデータを活用した観光情報利用の実現性検討に取り組まれています。講演では、収集されたデータについても一部ご紹介を頂きました。

 今後のドライブ観光をより良くするためには、鮮度のある情報を、適切な画面サイズ・情報量で提供できる観光サイトや、利用者が安心・安全にダウンロードしやすいアプリなど、官民一体による観光サイト作り・連携運用の仕組みの検討が必要とのご指摘を頂きました。

 質疑応答では、社会実験で利用しているETC2.0のデータに関する質問や、官民一体のドライブ観光に関するサイト・アプリ作りの視点についての質問などがあり、活発な質疑応答が行われました。

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講演の模様


[講演2]冬季間悪視界下で機能するナビゲーションシステムへの取り組み
 講師 北見工業大学 工学部 准教授  川村武 様

 川村先生から、吹雪による視界不良時に、反対車線を気付かず峠を走行していたという大変危険なご経験を契機に研究を始めたという動機から、RF-IDの活用により視界不良時に車両の位置推定・誘導を行う取組についてご講演を頂きました。

 RF-IDシステムは、路面に埋設したRF-IDタグに書き込まれた位置情報等を、自動車に搭載したRF-IDアンテナを利用して読み込み、道路に対して自動車の進んでいる方向をドライバーに情報提供することで、車両誘導を行います。GPSによる通信には建物の陰で精度が低下するマルチパスなどの課題もありますが、RF-IDシステムは路面と自動車間での近距離無線通信のため、天候や周囲条件に作用されずにドライバーへ情報提供できることがメリットとのことです。

 プロトタイプシステムで行っていた気泡緩衝材でフロントガラスとサイドガラスを隠した状態での直線走行実験の様子や、現在の誘導システム、RF-IDタグの配置方法、交差点での右折誘導についての取組もご紹介を頂きました。

 今後は、路面に埋設したRF-IDタグの活用方法や交信方法などの知見を、他分野へ応用することもご検討されているとのことです。

質疑応答では、路面への積雪や轍、氷盤路のもたらす影響についての質問や、大型スノーポールRF-IDへのタグ設置の可能性についての質問などがあり、活発な質疑応答が行われました。

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講演の模様

■H27年度 第3回地域ITS研究会を開催しました ▲H28第1回地域ITS研究会 ▼H27第2回地域ITS研究会
日時:平成28年2月22日(火)14:00〜16:30
場所:NSSニューステージ札幌 5F会議室(札幌市北区北7条西1丁目2-6)
参加者数:62名
会場様子:会場の模様

[講演1]新幹線が変える北海道の交通ネットワーク
 講師 北海道大学大学院工学研究院 北方圏環境政策工学部門
    交通インテリジェンス研究室 准教授   岸 邦宏 様

 3月26日に開業を控えた”北海道新幹線”。様々な効果が期待されている中で、開業に伴って変化する「交通ネットワーク」をテーマに、北海道新幹線(東京〜新函館北斗)の所要時間をはじめとして、経済効果、新幹線2次交通の状況、道南圏の道路ネットワークのほか、運賃に対する「値ごろ感」、開業にあたっての課題、さらに北海道新幹線のトータルデザインやその中でITSの果たす役割についてご講演を頂きました。

 所要時間では「4時間の壁」がキーワードで、JRシェアは新幹線の所要時間と航空機の所要時間の差で説明できることや新幹線の速度に関する課題(トンネル内における新幹線と貨物列車のすれ違い)解決として、トレイン・オン・トレイン(在来線の貨車を新幹線に乗せる)の考えなど興味深いお話をまじえて説明を頂きました。

 また経済効果は、交通ネットワークの確立に向けたインフラ整備事業や観光事業のみならず、農業や漁業の関連事業にも波及効果が期待できるなど、北海道における経済効果をはじめとした多方面への効果は非常に大きいと言うことです。

 開業後、施設全体の管理や周辺環境をどのように発展させていくべきか北海道新幹線のトータルデザインが重要で、その中でITSの果たす役割を考えていくことが重要と説明をいただきました。

 質疑応答では、運賃に関する質問や木古内駅周辺の発展に関する質問のほか、トレイン・オン・トレインに関する質問などがあり、活発な意見交換が行われました。

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講演の模様

[講演2]カーナビの過去・現在・未来
 講師 株式会社エィ・ダブリュ・ソフトウエア
    技監   野口 好一 様

 会社紹介としてエィ・ダブリュ・ソフトウェアの設立経緯や社名の由来、ナビの開発物語や発展、ITSへの貢献、ナビの急激な変化に加えて今後の方法や未来の交通社会、夢のクルマについてご講演を頂きました。

 ナビの開発では、当時”怖いもの知らず”だったことと、”決してあきらめない”精神をもって必死に取り組んだ”7人の侍”にまつわるエピソードや今日のナビが1980年代に急速に発展したときの苦労話など大変興味深く説明を頂きました。当初のナビの開発は、京都でレンタカー向けに開発がスタートし、京都中の交差点を自転車でまわって調査したり、取説やポスターまで自作するなど、大変な環境のなかで開発作業に取り組んだそうです。

 近年、自動運転が脚光を浴びているが、クルマは移動することの楽しさが大切であり、「自動運転」と言うよりは「人馬一体協調運転」を目指している言うことです。この人馬一体協調運転とは、クルマが馬のごとく機能する人馬一体、人間主体、暖かさと楽しさなどを含む野口講師が提唱する概念です。

 最後に「自然に学ぶことの大切さ」、「知恵と勇気」があれば「なんだって出来る」、「技術開発に終わりはない」と技術者にとって一番大切な言葉を頂きました。

 質疑応答では、マルチモーダルに関すること、開発の場所、開発の経緯と時期のほか地図情報に関することなど活発な質疑応答が行われました。

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講演の模様


■H27年度 第2回地域ITS研究会を開催しました ▲H27第3回地域ITS研究会 ▼H27第1回地域ITS研究会
日時:平成27年11月24日(火)14:30〜16:30(受付開始14:00)
場所:NSSニューステージ札幌 5F会議室(札幌市北区北7条西1丁目2-6)
参加者数:48名
会場様子:会場の模様

[講演1]マツダにおける通信連携支援システムの取り組み
 講師 マツダ(株) 技術研究所 先進ヒューマンビークル研究部門
    人間機械システム研究長   山本 康典 様


 交通事故死者の削減と高齢者が安心・安全に移動が出来るための技術として「自動運転(自動走行)システム」が注目されています。その中でITSを利用した自動走行支援システムについて、世界の動向も含めてご講演を頂きました。

 自動運転システムは、2017年までにレベル2(複数の操作をシステムが行う)、2020年代前半にレベル3(システムが要請時にドライバーが対応)を市場化することを目標に技術開発が進められています。
 北米では、安全走行を目的にV2V(車両間通信技術)の導入義務化されているほか、欧州ではHorizon2020のプログラムの中の一つとされ実証事件や路車間協調システムの開発などが積極的に進められています。

 マツダでは、官民連携のもと、ITSへの取り組みとの連携や開発(ASV-5)を進めており、ASV-5は、安全・安心(正しい認知、正しい判断、正しい操作)を目標として、通信利用型システムと車載検知型システムを連携することによって実現することを狙いとしたシステムとの説明を頂きました。具体的には、地図情報や自律センサーを用いた自動走行や、ドライバーの状態を検知し、異常時は、車が自動的に安全な場所まで移動するようなコンセプトが紹介されました。

 自動運転が実用化されるのも、そう遠くはないようです。

 質疑応答では、自動運転の実用化にあたり、一般道と高速道の難易度の相違についてやコスト面についての他、車車間連携や路車間連携における道路インフラ側からの車側へ提供される情報へのニーズなどの質問があり、活発な意見交換が行われました。

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講演の模様

[講演2]吹雪視界情報提供の取り組みとその効果
 講師 国立研究開発法人 土木研究所寒地土木研究所
    寒地道路研究グループ 雪氷チーム
    研究員   國分 徹哉 様

 北の道ナビ「吹雪の視界情報」に関する提供実験の概要と本研究の目的のほか、利用者の状況や利用者アンケートの調査結果についてご講演を頂きました。

 「吹雪の視界情報」は、吹雪情報をドライバーに提供することで、吹雪に巻き込まれないように交通行動を変更してもらうことが目的で、パソコン版ホームページとスマートフォン版ホームページが各々閲覧可能となっています。スマートフォン版ホームページでは、通行止め情報等リアルタイムで必要な情報が見やすく工夫された最適なレイアウトとなっています。またメール配信サービスもあり、重要な情報が見やすく、また利用しやすくなっています。

 利用者アンケート調査は、一冬期を通した利用アンケートと暴風雪警報時の利用アンケート毎にまとめた結果を説明していただきました。一冬期を通した利用アンケート調査のなかのA吹雪視界情報の満足度では、8割以上が満足と答えており、「吹雪視界情報」ホームページの見やすさや適切なレイアウトにユーザーが十分満足していることが判りました。ただし一部予測精度に不満を感じているユーザーもいることが判りました。

 今後は、吹雪時にドライバーの安全支援に向けて、アンケート調査を継続して行うことでニーズに応えていくことや、予測精度の向上を行うとの説明でした。

 質疑応答では、今年度のシステム改良におけるアンケート調査結果の反映についてや精度向上の手法等について活発な質疑応答が行われました。

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[話題提供]第22回ITS世界会議の概要
 講師 国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所
    寒地道路研究グループ 寒地交通チーム
    総括主任研究員   高橋 尚人 様

 第22回ITS世界会議(開催地:フランス共和国ボルドー)のなかで特に注目すべき3つのトピックスのほか、開催規模についてご紹介をいただきました。

 世界大会は、総参加者数12,249人、出典団体数433団体、参加国102ヶ国でヨーロッパ、アジア・太平洋地域、アメリカ地域から参加しており、文字通り世界中からの参加があり大変規模の大きい大会です。

 特に注目すべきトピックスのうち「Mobility as Service(移動のサービス化)、Automation(自動化)」では、運転の自動化に向けた世界各国の取り組み状況や、GNSS活用・測位の精度向上に関すること、「Connectivity(接続性)、Standardization(規準化)」では、ITSのグローバル化やビッグデータ、オープンデータの利用促進に関すること、「Well-Balanced Development(バランスのとれた発展)」環境負荷の低減、大都市以外でのITS展開に関する概要の紹介していただきました。

 質疑応答では、世界各国のMobility as Service(移動のサービス化)、Automation(自動化)への取り組み姿勢等について活発な質疑応答が行われ、フランスではカーシェアリングに関わる技術が注目されていることなどが回答されました。


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■H27年度 第1回地域ITS研究会を開催しました ▲H27第2回地域ITS研究会 ▼H26第3回地域ITS研究会
日時:平成27年9月8日(火)14:00〜16:30
場所:NSSニューステージ札幌 5F会議室(札幌市北区北7条西1丁目2-6)
参加者数:58名
会場様子:会場の模様

[講演1]ドローンの現状とその応用
 講師 北海道大学大学院 情報科学研究科 複合情報学専攻 調和系研究室  田邊龍彦 様
    株式会社 フォテク  小玉哲大 様

 今、いろいろな方面で注目され、また話題となっているドローンについて、田邊様、小玉様にご講演を頂きました。

 最初に小玉様には、ドローンの実物を持参頂き、UAV(Unmanned aerial vehicle:無人航空機)の新分野における活用と今後の課題等を中心に、説明していただきました。
 ドローンは、軍事面でも使用されていた無用人航空機が発展したもので、1990年代以降、農薬の散布、測量への応用などをはじめとして、いろいろな分野で活用され、今後さらに広い分野での活躍が期待されています。
 ドローンには回転翼機と固定翼機の2種類あります。回転翼機タイプは、複数のローター(回転翼)をバランスよく回転させることで飛行しますが、風に弱いなどの弱点があります。今後は狭いところでの使用を可能とすることや、エネルギーの消費を抑えて長時間の運用を可能にすること、積載重量の増大が課題とのことです。

 田邊様には、ミニサーベイヤ−コンソーシアムの目的や活動内容を中心に説明を頂きました。
 ミニサーベイヤ−コンソーシアムは、完全自律型マルチロータ式電動ヘリコプター(ミニサーベイヤ−)の研究開発・実証実験を産学官連携体制で実施し、世界トップレベルとすることで、グローバルビジネス展開を目指し2012年に設立されました。6つの専門部会と5つの地方部会で組織されており、専門部会では超低空からの放射線計測、効率的で無駄のない害虫駆除のほか、空中からの高精度測量など様々な分野への応用を目指して活動しています。
 今後、大いに期待されている分野でドローンを活用したイノベーションが必要かつ重要です。

 質疑応答では、回転翼の数についてや、墜落の原因、バッテリーについてなどの質問があり、活発な意見交換が行われました。

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[講演2]青森における官民協働によるITSの取り組み
 講師 NPO法人 青森ITSクラブ 常務理事  葛西章史 様

 NPO法人青森ITSクラブの紹介をはじめ、ITSの全体像、ITSにおけるNPOの役割のほか、NPOが中心となった官民協働による、これまでのいろいろな取り組みについて、ご講演を頂きました。

 地域の特性に対応した自動車交通支援サービス、公共交通支援サービス、歩行者交通支援サービスなどのITSアーキテクチャーを構築し、パソコンや携帯電話で利用可能なローカル情報を発信することで、新産業の創出や地域の情報格差の是正を図っています。
 冬期ITS、観光ITS、防災ITSを重点テーマに青森県版ITSを構築し、これまで青森県への政策提言、道路情報の提供、公共交通情報の提供、全国初iPadを活用した観光ITSの実践をはじめとして、広く地域の発展に貢献しており、ITS世界会議へも参加しました。これらの活動成果が評価され、平成21年3月24日付け内閣府ITS実証実験モデル都市に青森市が選ばれています。
 全国的にも珍しい道路管理者の垣根を越えた取り組みとして、「青森みち情報」の道路規制情報やライブカメラ情報等、青森市内の除排雪完了情報の「青森市除排雪情報」は、市民が生活するうえで非常に役立っています。
 また、東日本大震災を契機に災害・防災情報の一元化やマルチモーダル・ビッグデータに関する取り組みや道路メンテナンスへのICT技術の活用等を進めています。
 これまで、「まち作り」の手段・方法としてITSの活用を図ってきましたが、これからは「ひと作り」・「しごと作り」にも力を入れ、地方創生に役立つ新しい社会システムの実現を目指しています。

 説明の中で、某地域で大雪に見舞われた時のビッグデータの利活用など、実体験も交えながら講演頂き、非常にその効果と重要さを感じました。

 質疑応答では、NPO設立の経緯や除雪に関わるクレームについての他、諸活動に対する感想や意見など活発な意見交換が行われました。

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講演の模様


■H26年度 第3回地域ITS研究会を開催しました ▲H27第1回地域ITS研究会 ▼H26第2回地域ITS研究会
日時:平成27年3月4日(水)14:00〜16:00
場所:NSSニューステージ札幌 5F 会議室
参加者数:58名
会場様子:会場の模様 会場の模様

 講演1 ITSを巡る最近の動向
 講 師:
 国土交通省道路局 道路交通管理課 ITS推進室
 情報システム係長  服部 恵二 様

 国土交通省が進めているETC2.0サービスや、ビックデータの活用、地域ITSの取り組み状況についてご講演を頂きました。

 国内の道路では、「貧弱なネットワーク」、「渋滞による社会的損失」、「交通需要の偏在」、そして「交通事故」といった課題があります。
 ネットワークが貧弱であるものの、そのネットワークを十分に使い切っていないという現状に対して、国土交通省では、必要なネットワーク整備とともに、今ある道路を「賢く使って」課題を効率的に克服することを目指しています。ITSは、道路を「賢く使う」ために必要な技術と言えます。

 2014年から展開している「ETS2.0サービス」はこれまでのITSスポットサービスを進化させたものです。従来の渋滞回避や安全運転支援といった情報提供サービスに加え、経路情報を活用した経路選択優遇サービス、物流支援といったことも導入を予定しています。

 また、ETC2.0では、ETC2.0対応車載器に蓄積されたプローブ情報(時刻・緯度・経度・速度・前後左右の加速度等)を路側機通過の際に取得しています。得られたプローブ情報は、道路管理のために利用することを前提に収集しており、講演では、交通安全対策、渋滞対策、災害時の通れたマップ、北海道における高速道路通行止め時の迂回行動把握等の活用例が紹介されました。

 これまで高速道路に路側機を設置していましたが、今後は、プローブ情報を収集する路側機を一般道に展開していき、より多くのデータ収集を目指していくことのことでした。
 質疑応答では、一般道に路側機を設置していくことの目的や、収集されるデータの内容、民間のデータとの連携等に関する質問があり、活発な意見交換が行われました。

講演の模様講演の模様
講演の模様

 講演2 『バスキタ!』 − 低コスト化実現による地域交通への貢献を目指して
 講 師:
 株式会社メディア・マジック
 コンテンツ開発本部   越後 智介 様

 メディア・マジック社が開発した低コストなバスロケーションシステム「バスキタ!」について、開発までの経緯、反響、サービスの概要、そして今後の展望についてご講演いただきました。

 メディア・マジック社は、モバイルコンテンツサービスを展開するとともに、コンテンツ制作を支えるツールの開発も行ってきました。
 冬期の北海道ではバスの遅れが多発しており、いつ来るかわからないバスを寒い屋外で待たなければならない、といった状況にあります。このような状況を改善するため、経済産業省の補助とジェイ・アール北海道バスの協力の下で「バスキタ!」のシステムを構築し、実証実験を行っています。
 利用者向けのサービスとして、バスの遅延状況・バス停到着予定時間の提供、経路や乗り場の情報提供などを行っています。またよく使うバスを登録する機能も有しています。このサービスにより、利用者はバスが停留所に到着する時間にあわせて行動することが可能となります。
 一方、事業者向けサービスとして、運行管理や遅延データ等を蓄積、確認することが可能となっています。

 バス車内にはタブレット端末を設置するだけであり、従来のバスロケーションシステムよりも非常に安価に導入可能なシステムになっています。
 しかしながら、地方のバス会社にとっては少しでもコストを抑えたいというニーズもあるため、自治体、バス会社、地域等と協議を進めつつ、広告、イベントとの連携等を今後検討していきたいとのことでした。

 質疑応答では、札幌市内の他のバス会社へも展開した場合のシステム上の問題の有無など、技術的な質問の他、道内地方部への展開可能性などについての質問がありました。メディア・マジック社では、現在、さまざまな自治体、バス会社から問合せを受けているところであり、地域の足であるバスを維持していくツールとしてシステムが活用されることを目指しているとのことでした。



講演の模様 講演の模様
講演の模様

 報告 地域ITS推進団体連絡会 参加報告
 講 師:
 札幌市 建設局 土木部 道路課
 (北海道ITS推進フォーラム 幹事)   園田 博之 様

 平成27年2月12日に東京で開催された第11回地域ITS推進団体連絡会の開催状況について、北海道ITS推進フォーラム 園田幹事から報告しました。

 今回の地域ITS推進団体連絡会では、「今地域でITS推進がしなければならないこと」をテーマに、全国のITS推進団体から参加された代表者で議論したとのことでした。

報告の模様
報告の模様

■H26年度 第2回地域ITS研究会を開催しました ▲H26第3回地域ITS研究会 ▼H26第1回地域ITS研究会
日時:平成26年12月4日(金)14:00〜16:30
場所:NSSニューステージ札幌 11F 会議室
参加者数:55名
会場様子:会場の模様

 講演1 『自転車シミュレータ−「C-Tips」について』
 講 師:
 パシフィックコンサルタンツ(株)
 都市・環境事業部 交通政策部 交通戦略室  竹之内 篤 様

 自転車の走行挙動ならびに自転車の走行空間を現実的かつ忠実に再現した、従来にない新しいコンセプトの自転車シミュレーター「C-Tips」についてご講演を頂きました。

 自転車シミュレーター「C-Tips」とは、自転車の安全教育を目的としたシミュレーターで、ママチャリ等の普段乗っている自転車に乗って、画面に映し出された街路や交差点の信号に合せて操作するシステムとなっています。

 被験者以外に自転車レーンを走行する自転車が出現したり、歩行者の飛び出しや信号が「青」→「赤」に代わったりと実際さながらの体験をしていく中で、安全教育が出来る仕組みとなっています。自転車は便利な交通手段であり、環境にやさしい交通手段であることから利用が増加しています。その一方で自動車との事故のほか歩行者との事故も増加傾向にあることにくわえて、自転車走行のルールは案外知られていない状況にあるため、安全教育は重要なことと思います。

 「C-Tips」は、リアリティーの高い走行が再現でき且つゲーム感覚で楽しみながら安全教育が出来ることから、子供たちにも親しまれ利用しやすいシミュレーターと感じました。

 現在自治体の高齢者安全教育や環境フェスタ等で実際に自転車の安全教育に利用されているそうです。

 質疑応答では、教育後の効果確認ついてのほか、交通分析や音の再現についてなど専門的な質問もあり、活発な意見交換が行われました。

講演の模様講演の模様
講演の模様

 講演2 『情報提供による冬期道路管理の充実強化に向けた取組』
 講 師:
 北海道建設部 建設政策局
 維持管理防災課 維持グループ   青柳 充保 様

 冬期の暴風雪時における通行規制に対する取り組みやその効果のほか、情報伝達の方法、情報発信拠点や情報表現において工夫している点について、ご講演を頂きました。

 昨年度、気象、現地の状況をパトロール等で把握し、危険が予測される場合に事前規制を実施する特殊通行規制区間の設定に取り組んだことや、また自治体ヒアリングや住民アンケート調査等を行うことで、その効果の確認を行ったり、今後の効果的な取組方法について工夫しているとの説明を頂きました。

 情報伝達は迅速化を図るため、メール機能の活用や市町村の防災携帯電話へのメール発信を行っており、今後はさらに要望に応じて事前の電話連絡も検討中とのことでした。また道路情報提供装置やカーナビゲーションシステムの活用でリアルタイムに情報の提供を行っているほか、今後、インターネット情報サイトなどをつかった情報の周知方法について検討を進めているとの説明を頂きました。

 現在コンビニエンスストアも情報発信拠点として活用しており、今後はさらに店舗数を増やすことで発信拠点の充実化を図ることや、発信情報の表現方法にも配慮し分かり易くしていくとのことです。

 今後は悪天候時の運転や一酸化炭素中毒の危険性に関する啓発活動も行っていくとの説明を頂きました

質疑応答では、発信拠点としてのコンビニは、屋外から視認可能か?や、規制区間に対する他の自治体との調整についての質問の他、非常に良い取組であるとの意見など活発な意見交換が行われました。

講演の模様講演の模様
講演の模様

 講演3 『「吹雪の視界情報」インターネット提供実験について 〜自治体ヒアリング及び一般利用者向けアンケート結果について〜』
 講 師:
 独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所
 雪氷チーム   國分 徹哉 様

 北の道ナビ「吹雪の視界情報」に関する利用端末のアンケート結果やスマートフォンの実画像の紹介、また自治体や利用者ヒアリングの結果を踏まえた今後の取組についてご講演を頂きました。

 現在利用されている端末はスマートフォンが多いことや、事前注意喚起を多くのユーザーが参考としていること、また地方自治体から道路パトロールの出動判断や事前の体制準備に利用されているほか、スマートフォン画面の最適化、メール配信機能の追加などご説明頂きました。

 主なアンケートの結果は、出かける予定を立てるのに役だった等のほか、約6割の回答者がメールをきっかけに詳細な気象情報を収集したり、かなり有効に活用されている利用者が多いようです。ただし一方で、予測の精度が低い、またメールの配信が遅い等の意見もありました。

 今後は吹雪時のドライバーの安全支援に向けて、さらに利活用しやすい情報提供や事前注意喚起を促すサービスを実施するほか、予測精度の向上、メール配信サービスの遅延対策を行うことで北国の道路通行の安全を支援していくとの説明を頂きました

 質疑応答では、視界情報のランクについてや、利用者の現在地以外の吹雪に関する情報についてのほか、非常に役立つよいサイトと思いますなどの利用者の感想も含めて活発な質疑応答が行われました。

講演の模様講演の模様
講演の模様

■H26年度 第1回地域ITS研究会 ▲H26第2回地域ITS研究会 ▼H25第3回地域ITS研究会
日時:平成26年9月5日(金)14:00〜16:30
場所:NSSニューステージ札幌 11F 会議室
参加者数:57名
会場様子:会場の模様

 講演1 『消防庁ツイッターの活用 〜災害情報タイムラインを中心として〜』
 講 師:
 総務省消防庁 総務課
 広報係長  落合 盛之 様

 災害時の活用実例の紹介を含めた消防庁のツイッターについてご講演を頂きました。

 講演では、“消防庁twitter”の説明につづいて、消防防災、救急救助や火災予防活動のほか、全国の消防の支援など消防庁の活動や役割の説明、また東日本大震災時のツィートの事例紹介や活用状況について紹介頂きました。  消防庁twitterの説明では、災害時と平常時に分けて発信内容に関する説明を頂きました。災害時は、やはり被害情報の発信です。これは多くの寄せられた情報の中には誤情報も含まれていることから事実関係の確認が重要とのことでした。  平常時は、報道発表資料、防災・熱中症対策や災害発生の恐れがある場合の気象情報の発信など、市民生活に重要な情報を提供して頂いているとのことです。

 東日本大震災時のtwitterの活用状況の説明では、ツイートの開始からツイートの内容、フォロワー数、また救援物資要請の情報など、具体的な事例をあげ、分かり易く説明頂きました。  その説明の中で、ツイートに対する認識の相違や誤情報などもあったことから、情報の信憑性や情報提供の判断を明確にすることを今後の課題としてあげられていました。

 質疑応答では、東日本大震災時の体制や、全国と地方とでの提供情報の分担の考え方など、活発な意見交換が行われました。災害時には、重なることを恐れず、両方(国と地方)から情報発信することが重要とのことでした。

講演の模様
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 講演2 『貨物商用車プローブデータサービスご紹介』
 講 師:
 富士通株式会社 新規ビジネス開発室
 シニアディレクター   M島 光宏 様

 ネットワーク型デジタル・タコグラフ(車載端末)と「運行サービス」および富士通の「商用車プローブデータサービス」についてご紹介頂きました。

 ネットワーク型デジタル・タコグラフ(車載端末)と「運行サービス」では、クラウド形デジタコ(ドラレコ機能内蔵)の具体的な説明や提供可能なサービスに関する説明に加えて、リアルタイム軌跡表示および即時報告・メール機能などの運行管理サービスについて説明頂きました。  商用車プローブデータサービスでは、データの品質や活用方法、DB化の内容、情報の秘匿化のほか、急ブレーキ多発マップサービスやエコ&セーフティドライブ評価システムなど具体的なサービスを分かり易く説明頂きました。  またデータの信頼性についてやデータの最適化・加工方法についてもイメージ図を用いて説明頂きました。

 今後はさらに適用拡大に向けて、学識経験者との提供用途に関する研究を推進されるそうです。

 質疑応答では、商用車向けのシステムであることによる収集データのバイアスや、加速度や車速、位置情報以外の車両情報の取得可能性など、活発な意見交換が行われました。

講演の模様
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 講演3 『スマートフォンを用いた道路パトロール支援について』
 講 師:
 富士通株式会社 新規ビジネス開発室
 エキスパート   谷 弘幸 様

 道路施設の維持管理を巡る課題からスマートフォンを用いた道路パトロール支援サービスの特長、また具体的な活用事例をご紹介頂きました。

 支援サービスの提供にあたり、岐阜大学と協働また岐阜県の協力のもと実用化に向けた実証を行っていることや@普段の業務を有効活用、A汎用機器を活用、B相対的評価で舗装の劣化箇所を抽出、などのサービスの特長を具体的に説明頂きました。

 支援サービスは、車の走行に伴う振動から道路の劣化状態を把握するシステムとなっていることや、スマートフォンのGPSや加速度センサーを活用することで位置情報を取得していることなどの基本的な機能を分かり易く説明頂きました。またリアルタイムで容易に報告書も作成可能なことも説明頂きました。  検出結果がすぐわかることやピンポイントで提示可能なことなどの利点のほか、振動のない劣化は検出できないことや小石なども劣化として検出してしまうなどの問題点も説明頂いたこともあり、「検知可能な段差は何cm以上か?」など、活発な質疑応答が行われました。

講演の模様
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■H25年度 第3回地域ITS研究会 ▲H26第1回地域ITS研究会 ▼H25第2回地域ITS研究会
日時:平成26年2月21日(金)14:30〜16:30
場所:NSSニューステージ札幌 11F 会議室
参加者数:44名
会場様子:会場の模様


 講演1 『観光情報学の実践的取り組み 〜イベント情報サイト運営からSNS利用まで』
 講 師:
 北海道大学大学院情報科学研究科
 准教授   川村 秀憲 氏

 川村先生からは、観光情報学の研究動向やIT技術を観光に活用した様々な取り組みについて紹介いただきました。

 観光情報学とは、情報技術を活用して観光をデザインする研究分野で、2003年に観光情報学会が設立された新しい研究領域です。国際的にはGoogle やFacebookなども観光情報サービスに着目していますが、まだ社会実装の研究や実践については始まったばかりです。そこで、川村先生らは、今後の社会実装のため、大学の研究室でベンチャー企業((株)調和技研)を立ち上げたそうです。

 続いて、観光情報の発信について上富良野町の調査結果など具体的な事例を交えてお話しいただきました。また、ホームページでの発信は、リアルタイム性に欠けるという弱点がある一方、SNSはリアルタイムな情報発信を可能とします。しかし、SNSではフォロワーなどの強い関係がある方にしか情報が届かないという弱点があること、また、個々の情報発信がバラバラに行われているのが現状とのことです。そこで、SNSで発信された情報を自動集約して提供する「キュンちゃんねる」を開発して運用していることなどの紹介がありました。

講演の模様
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 話題提供1 『SNSを活用した冬期道路情報の発信について』
 講 師:
 釧路開発建設部 道路計画課
 上席道路計画専門官   井内 彰宏 氏

 井内様からは、釧路開発建設部で取り組んでいるFacebookを活用した登記道路情報発信の事例を、昨年3月上旬の暴風雪に加え、今年2月中旬の暴風雪の事例を紹介いただきました。

 昨年3月1〜3日の暴風雪では4回の発信を行いました。閲覧者を分析したところ、3月2日まではオーガニックが口コミより多かったのですが、3日からは逆転しており、友人への情報の広がりが発生していることが確認されました。

 また、本年2月17日からの暴風雪時の事例について、通行止めの国道で、ご本人が撮影したリアルな暴風雪の映像を交えて紹介いただきました。このときの最大の閲覧数は610名(平成25年3月の最大値は227名)であり、"シェア"した際に閲覧数が増えたそうです。これらのことから、アクセス数を増やすためには、よい記事を適切なタイミングで出すことと、シェア数を上げることが必要とのことでした。

講演の模様
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 話題提供2 『災害事例からみた「道の駅」に求められる防災機能と課題』
 講 師:
 (独)土木研究所 寒地土木研究所 地域景観ユニット
 研究員   高田 尚人 氏

 高田様からは、災害時における道の駅の防災機能について実際に道の駅で調査を行った結果について報告をいただきました。

 東日本大震災や、新潟県中越地震、昨年3月の道東暴風雪を受けて、各地域の道の駅で調査した結果が報告されました。道東のある道の駅のヒアリングでは、個人のSNSなどの情報が役に立った(情報が早く入ってくる)とのことです。また、災害時に役に立ったものとして、畳の部屋、軽油の自家発電機、無線LANのスポットなどが挙げられました。

 これらの調査結果から、防災機能を向上するための課題として、災害時の道の駅の位置づけと有効活用が必要であること、水や電気、情報を確保をどのように行うのかということ、閉館時間の対応方法が挙げられました。また、避難者への食料などの無償配布が経済的負担になった事例があり、途中から有料で物資を提供した道の駅もあったとのことです。どこまで無償で提供するのかも課題の一つとして挙げられました。

講演の模様
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■H25年度 第2回地域ITS研究会 ▲H25第3回地域ITS研究会 ▼H25第1回地域ITS研究会
日時:平成25年11月19日(火)14:30〜16:30
場所:NSSニューステージ札幌 11F 会議室
会場様子:会場の模様


 話題提供1 『ITS世界会議東京大会について』
 講 師:
 (独)土木研究所寒地土木研究所 寒地交通チーム
 総括主任研究員 高橋 尚人 氏

 ITS世界会議東京大会で発表されたトピックスの中で、今後のITSの動向として興味深いものや寒地交通に関する発表についてご紹介をいただきました。

 ビッグ・データを用いた運転支援、センサー技術を活用した運転のオートメーション化、スマート・フォンを活用したシームレスな位置情報利用、運転手の状態検知と注意喚起などの既存の要素を用いた取り組みの概要についてご説明をいただきました。

 多様な場面において期待されるITSの活用について、その例をご紹介いただくとともに、特に救急医療の場面での活用が目立っていることについてご説明をいただきました。

 冬期道路関係のセッション・発表では冬期道路管理の効率化や日常モビリティの確保などについての国内・国外での連携や取り組みについてご紹介いただきました。

講演の模様
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 話題提供2 『吹雪視界情報について』
 講 師:
 (独)土木研究所寒地土木研究所 雪氷チーム
 上席研究員   松澤 勝 氏

 寒地土木研究所の運営する「吹雪の視界情報(ポータルサイト)」と情報提供に対する取り組みについてご紹介いただきました。

 「吹雪の視界情報」では吹雪による視界状況の悪化を市町村単位で提供しており、現在の視界の状況と24時間先までの予測の状況を知ることができることについてご説明いただきました。

 登録ユーザーが見ている視界の状況をサイトに投稿してもらい、利用者の間で情報を提供し合うことができる「吹雪の投稿情報」という仕組みをご説明いただきました。

 今年度の取組みとして、スマートフォン向けの視界情報の提供や、メールによる視界情報の配信の予定についてご紹介いただきました。

講演の模様
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 話題提供3 『空にかざして豪雨を探知!〜Go雨!探知機-XバンドMPレーダー』
 講 師:
 (一財)日本気象協会 防災事業部防災事業課
 吉開 朋弘 氏

 XRAINと連携したお天気アプリ「Go雨!探知機-XバンドMPレーダー」について開発コンセプトや先進性、今後の展開についてご紹介いただきました。

 「Go雨!探知機-XバンドMPレーダー」は位置情報と連動して現在地や周辺の天気をリアルタイムに知ることができるなど、これまでの気象情報の取得形態との違いや利用シーンについて実際の画面を踏まえてご説明いただきました。

 XRAINについて、北海道での運用状況や全国での整備状況についてご紹介いただくとともに、従来型のCバンドレーダーからの改善点についてご説明いただきました。

 XRAINの活用事例について情報提供の方法や実際の画面を交えてご紹介いただきました。

 質疑応答ではアプリの仕様や今後の展開について、XRAINを活用した気象情報の提供方法や一般でのXRAINの気象情報活用について、XバンドMPレーダーの特徴や整備の方針についてなど幅広く質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

講演の模様
講演の模様

 話題提供4 『位置情報ビッグデータ“人の流れ”の活用可能性』
 講 師:
 (株) ゼンリンデータコム 営業戦略室
 足立 龍太郎 氏

 ITS世界会議東京大会で発表されたトピックスの中で、今後のITSの動向として興味深いものや寒地交通に関する発表についてご紹介をいただきました。

 携帯端末から得られる位置情報ビッグデータによる人の流れの把握とその活用について事例を交えてご紹介いただきました。

 近年の人の流れの変化やスマートフォンの急激な普及などの背景を踏まえた、ゼンリンデータコムでの位置情報の収集やその分析の取組みについてご紹介をいただくとともに、人の流れデータが意思決定を支援する材料になるなど、その重要性についてご説明をいただきました。

 実際に収集した位置情報を活用した事例として「混雑度MAP」や「流動人口統計」をご紹介いただくとともに、国勢調査と比較をしたデータの精度の高さを示していただきました。

 質疑応答では個人の位置情報を収集する上でのコンプライアンスについて、実際に得られるデータとそこから推計可能な項目について、時期による流れの変化を把握するためのデータの収集についてなど様々な質問や意見が寄せられ、活発な意見交換がなされました。

講演の模様
講演の模様

■H25年度 第1回地域ITS研究会 ▲H25第2回地域ITS研究会 ▼H24第2回地域ITS研究会
日時:平成25年9月11日(水)13:30〜15:30
場所:札幌市教育文化会館(4F講堂)
参加者数:42名
会場様子:会場の模様


 話題提供1「サイバーナビの快適・安心支援について」
 講 師:
 パイオニア(株)カーエレクトロニクス事業統括部
 副参事 市原 直彦 氏

 尖鋭的、かつ技術の粋を集めて開発したサイバーナビの快適・安心支援について、開発コンセプト、実装機能、ヘッドアップディスプレイ、および今後の展望などについてご紹介いただきました。

 サイバーナビは、快適・安心のために「運転に集中できる状態」を目指し、必要な情報を必要な時にわかりやすく表示することにこだわって開発していることを、実際のデモ映像などを用いて詳しくご説明をいただきました。

 サイバーナビが提案する必要な情報とは、誘導情報、周囲情報、ルート上の情報などで、これらの情報をドライバーに対していかに的確に伝えるか、ユーザインターフェースのみならず、インフォメーション音にもこだわって開発をしているということです。

 サイバーナビを支えるコア技術であるカメラ画像の認識技術(信号認識、前方車発進検知、前方車距離計測、白線検知、速度標識検知、横断歩道予告検知など)、およびヘッドアップディスプレイの原理や機能について詳しくご説明をいただきました。

 また講演の後半では、なかなか聞けない開発エビソートや苦労談などをご紹介いただき、会場一同、興味深く聞きいっていました。

 質疑応答では、サイバーナビの開発のロードマップやスマートフォンや他のナビゲーションとの関係性やパイオニアの戦略について、追突防止機能の実装の可能性について、ゲリラ豪雨など局所的気象の情報提供について、道路候補領域の判定精度など広範な質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

講演の模様
市原様ご講演の模様

 話題提供2「函館の土木遺産を活用した新たな観光コンテンツの活用について」
 講 師:
 道南技術士会
 布村 重樹 氏

 道南技術士会で取組んでいる「函館の土木遺産を活用した新たな観光コンテンツの活用」についてご講演をいただきました。

 講演では、最初に函館の土木遺産の特徴、函館の歴史、近代土木の歴史とともに、函館観光の実態や土木遺産コンテンツの観光への活用の可能性についてわかりやすくご紹介をいただきました。

 昨年度、取組んだ土木遺産フットパス体験ツアーについて、実施のコース、見どころの説明とともに、参加者から寄せられた意見や感想、ツアーを実施して得られたノウハウなどについてご説明をいただきました。

 またスマートフォンを活用した体験ツアーも昨年度2回実施しており、ツアーの概要、ツアーの魅力を高めるために工夫した古写真などのコンテンツやイカール星人動画、撮影ポイントクイズ、シューティングゲーム、記念撮影などの機能、およびツアー実施後のアンケートや参加者の評価や今後の課題などについて詳しくご説明をいただきました。

 講演の終盤では、土木遺産を次世代に引き継ぐことの大切さ、地域への貢献、訪れる人々へのホスピタリティ向上など、今後の展望と可能性や様々な波及効果について具体的なご紹介をいただきました。なおスマホOSのバージョンアップに対応するためソフトを改修する費用がかかることも切実な問題ということです。

 質疑応答では、歩いて廻ることの出来ない函館郊外の土木遺産の活用や市内の遺産との連携やこの取り組みを行う上で苦労した点について、ARに取組んでいる他地域との情報交換やAR活用で目指していることについて、ツアー参加者の年代の別の傾向などについて、会場から質問があり、活発な意見交換が行われました。

講演の模様
布村様ご講演の模様

■H24年度 第2回地域ITS研究会 ▲H25第1回地域ITS研究会 ▼H24第1回地域ITS研究会
日時:平成25年4月25日(木)14:00〜15:30
場所:ヒューリック札幌ビル TKP札幌ビジネスセンター カンファレンスルーム5A


 話題提供1「SAPICAを持って"まち"に繰り出そう!−SAPICA事業展開のご紹介−」
 講 師:
 札幌市総務局情報化推進部IT推進課
 調整担当係長 丹野 洋之 様


 話題提供2「ここまで来ている交通機関のネット接続環境!−しかし、北海道の現状は?−」
 講 師:
 札幌学院大学経営学部経営学科
 特任教授 赤羽 幸雄 様


■H24年度 第1回地域ITS研究会 ▲H24第2回地域ITS研究会 ▼H23第2回地域ITS研究会
日時:平成24年11月9日(金) 13:30〜15:35
場所:札幌市教育文化会館(研修室403)
参加者数:56名
会場様子:会場の模様


 話題提供1「山間部の冬期道路凍結の諸問題と新しい観測法」
 講 師:
 北見工業大学 社会環境工学科
 教授  高橋 修平 様

 石北峠の路面温度や、可視光やマイクロ波による路面状況センシングの最近の研究に関してご紹介いただきました。

 石北峠のイトムカの道路気象テレメータのデータを10年分集計した結果、10月や5月など、平野部では路面凍結が発生しないような時期でも、しばしば凍結が発生するので注意が必要であるとの報告がありました。

 続いて、光学式の路面凍結センサ開発について紹介があり、路面での鏡面反射によってブラックアイスなどの非常に滑りやすい状態を検知する調査結果についてご紹介がありました。

 最後にマイクロ波を使った路面状態判別センサについて紹介されました。南極でも雪や氷から放射されるマイクロ波を観測し、雪の温度や結晶の大きさなどを把握しているそうです。この仕組みを応用して、6GHzと18GHzの放射計を用いて路面から放射されるマイクロ波を測定し、路面状況を乾燥、湿潤、凍結、圧雪の4つに判別することができ、その的中率は90%を越えるとのことです。

 ご講演では、センサ開発時の様々な試行や工夫などについて、わかりやすくご紹介いただきました。



講演の模様
高橋様ご講演の模様

 話題提供2「スバルの知能化と"ぶつからないクルマ?"アイサイト」
 講 師:
 富士重工業株式会社 スバル技術研究所 担当部長 兼
 スバル技術本部 技術開発部 担当部長 樋渡 穣 様

 富士重工(株)の黎明期から受け継がれる、「技術は人のためにある」という安全への思想と、アイサイトの20年の開発の歴史とそれを支えたスバルの知能化技術についてご紹介いただきました。

 スバル360や、FF水平対向エンジンの例を引用して、車に乗る人の視点で設計が行われてきていることなどが紹介されました。特に、安全思想には0次安全(予知・予防)、1次安全(事故を回避)、2次安全(乗員の安全)、3次安全(被害の拡大防止)、それぞれの段階で事故を防ぐ技術があるとのことです。衝突安全試験も1965年頃から行っていることや、ダミー人形を使った衝突実験など、国内初の取組みについてご紹介いただきました。

 アイサイトは、20年前ほど前からADA (Active Driving Assist)という名で、開発をスタートし、その後、色々な紆余曲折があったものの研究開発を続け、2008年、新型ステレオカメラと新型画像処理エンジンを用いて次世代ADAとして開発した「アイサイト」をレガシィに搭載。

 このアイサイトが、ユーザの高い評価を得て予想を上回る搭載率となったことや、「ぶつからない機能」が評価され様々な賞を受賞し、中でも2010〜2011日本自動車殿堂にも選ばれたことは開発者としてとてもうれしい、とお話されていたのが印象的でした。なお日本自動車殿堂は富士重工(株)としては、スバル360以来の名誉と言うことでした。

 ご講演の中では、スバルのこだわりやアイサイトの開発秘話などもご紹介いただき、会場一同、熱心に聞き入っていました。



講演の模様
樋渡様ご講演の模様

■H23年度 第2回地域ITS研究会 ▼H23第1回地域ITS研究会 ▲H24第1回地域ITS研究会
日時:平成24年1月13日(金) 13:15〜14:30
場所:TKPガーデンシティ 札幌きょうさいサロン(カンファレンスルーム N-4)
参加者数:54名
会場様子:会場の模様


 話題提供1「吹雪の視界情報〜吹雪の投稿情報の公開実験について」
 講 師:
 寒地土木研究所寒地道路研究グループ雪氷チーム
 川中 敏朗 様

 吹雪対策のソフト的な対策として、「吹雪の視界情報」と「吹雪の投稿情報」の提供実験についてご紹介いただきました。

 「吹雪の視界情報」は北海道内を46エリアに分割して、吹雪の状況を5段階でPCのウェブ上で提供するものです。また、携帯版も作成して提供いるそうです。「吹雪の投稿情報」は、登録されたモニターから、吹雪発生時の、場所(路線と市町村名)、視界、天気、画像などを投稿してもらい、専用ページで情報を共有するものです。

 平成22年度の実験におけるアンケート結果では、吹雪の視界情報については、96%、「吹雪の投稿情報」は、83%の方が役に立つと回答しており、その効果が示されています。

 この実験は、今年度も「北の道ホームページ(http://n-rd.jp)」上で実施しており、2012年1月現在、投稿モニターを募集しているとのことです。


川中様ご講演の模様
川中様ご講演の模様

 話題提供2「つるつる路面情報提供の今年度の取り組み」
 講 師:
 ウインターライフ推進協議会 幹事長
 金村 直俊 様

 歩行者の転倒事故に対する取り組みをご紹介いただきました。

 地域住民を対象とした雪道に関するアンケート調査では、転びにくい道路へのニーズが高いこと、夏期に比べ冬期は外出を控える傾向にあること、その理由として、「雪道での転倒」が最も多いことなどが示されました。

 そこで、「つるつる路面特派員」として、滑りやすい路面が出現したときに、その情報を投稿してもらう取り組みを紹介いただきました。投稿された情報は、地図化されてウェブ上で提供され、注意喚起を行うとのことです。今年度はツイッターの活用も行っているとのことです。

 今後の課題として、高齢者のインターネットの利用が少ないことが挙げられ、テレビや印刷物など高齢者に有効な情報提供方法の検討も行っていくとのことです。


金村様ご講演の模様
金村様ご講演の模様

 話題提供3「自転車利用者の行動特性分析における新たな手法について」
 講 師:
 北海道開発局 札幌開発建設部 都市圏道路計画課
 堀田 美和子 様

 従来のパーソントリップ調査では不可能であった、細かい移動経路について、GPS携帯を用いたプローブパーソン調査手法と、その結果ついて紹介いただきました。

 このシステムでは、10秒間隔で位置を特定することができるとのことで、自転車利用者46名にGPS携帯を貸与して調査を行いました。その結果、経路選択パターンとして、決まった最短距離を走行する経路固定型、走行性や信号の影響を回避する経路変更型、平坦性や連続性を重視する走行環境重視型などに分類できることが明らかにされました。

 また選好意識調査の結果についても紹介いただきました。それによると、迂回してでも、自転車レーンや自転車専用道路を利用する傾向があることなどが示され、プローブパーソン調査やパーソントリップ調査と融合することで、整備効果の予測にも活用できる可能性があるとのことです。



堀田様ご講演の模様
堀田様ご講演の模様

■H23年度 第1回地域ITS研究会 ▼H22第2回地域ITS研究会 ▲H23第2回地域ITS研究会
日時:平成23年8月30日(火)13:30〜15:30
場所:かでる2・7 1040会議室
参加者数:45名
会場様子:会場の模様


 講演1「高齢者の安全運転を支援する車載情報提供システムの開発」
 講 師:
 北海道大学大学院情報科学研究科 教授 
 山本 強 様

「北海道はICT分野からアプローチするITSを考えなければ、永遠にITSの消費地でしかない。」という危機意識のもと、北海道の地域特性を踏まえたITSが重要であることを具体事例を交えてご紹介いただきました。

 現在、産学官の連携の中、高齢者の運転を支援する研究に取り組んでおり、歩行者検知などの各種センサとスマートフォンを通信で接続し、情報提供を行う実験を行っているとのことです。スマートフォンはノートPCと異なり、"ターン・キー"(スイッチを入れるとすぐに使える)を実現した利用者指向のツールであり、様々な情報提供の汎用端末として活用可能性が高いとのこと。また、センサとスマートフォンの通信プロトコルの標準化もカギで、標準的なWiFiインフラを活用するローカルネットワーク上での新しい情報サービス基盤の実現に向けての取組み状況や今後の展望などについてお話をいただきました。

 また、人間には寝てる、座る、立つの3つの状態があり、立っている時にお金を使うので、ネット通販ではなく、ITで高齢者の活動をアシストして外出機会を増やしてお金を使ってもらうことが経済の活性化のために必要ではないかなどと、様々な話題を交え、時間の経過を忘れさせるご講演でした。

 会場からは、プロトコルのオープン化の予定、実際の通信方法などに関する質問や今後、どこまで人をアシストするシステムがいいのかなどの質問があり、活発な意見交換が行われました。


山本様ご講演の模様
山本様ご講演の模様

 講演2「岩見沢市におけるICタグを活用した児童見守りシステム等の取り組みについて」
 講 師:
 岩見沢市企画財政部企業立地情報化推進室 室長 
 黄瀬 信之 様

 岩見沢市が取組んでいるICT施策、ICT基盤やITビジネス特区、IT企業進出による雇用の創出など、市として積極的にITに取組んでいる現状についてご紹介をいただきました。

 次いでICTサービスの利活用事例として、「地域児童見守りシステム」や「高齢者サポート」、「遠隔健康診断」などの具体的な事例についてご紹介をいただきました。

 なかでも「地域児童見守りシステム」はICタグを児童に配布し、学校から下校するときに、これを検知して電子メールで父兄に通知するシステムで、父兄からも評判の高いものです。このシステムはH20国交省モビリティサポート事業として本州の自治体で活用されたり、道内では夕張市や滝川市も連携して活用するなどサービスが確実に広がっているとのことで、今後の様々なサービス展開の構想についてのお話をいただきました。

 会場からは、地場企業の関与(メリット)について、システム活用者の評価(アンケート)の有無、システムの開発費やランニングコスト・受益者負担、情報管理の取組みと課題などについて質問があり、興味の高さがうかがえました。

 最後に山本先生から、「シナリオ」、「夢のある解決策」、「これがあったら楽しいという発想」、「安心して動ける、遊べる、お金を使える」ことが重要とのコメントをいただきました。


黄瀬様ご講演の模様
黄瀬様ご講演の模様

■H22年度 第2回地域ITS研究会 ▼H22第1回地域ITS研究会 ▲H23第1回地域ITS研究会
日時:平成22年10月20日(水)13:30〜15:30
場所:かでる2・7 特別会議室(8階)
参加者数:46名
会場様子:会場の模様


 講演1「交通分野における iPad / iPhone の活用に向けて」
 講 師:
 ムラタオフィス 代表取締役・ソフトフロント 技術顧問
 村田 利文 様

 交通分野におけるiPad/iPhone活用に向けてと題して、最新の技術動向と潮流についてお話をいただきました。 iPhone/iPad, Androidはネット利用者の獲得を目指し、インテグレーションによる価値の向上が図られており、 例えば、音声案内機能、音声認識機能、携帯電話のGPS、航空写真の活用、検索機能との連携などが行われている。
 また、カーナビを巡る競争のルールの変化も顕著で、@道案内できるスマートフォンの出現、Aクラウドの力、 Bユーザが喜ぶユーザ本意のサービスがキーワードとしてあげられました。
 講演会の中では、実際のiPad/iPhoneを用いたデモやアプリの紹介をわかりやすくご紹介いただきました。

村田様ご講演の模様
村田様ご講演の模様

 講演2「地図データベースの構築と利活用について」
 講 師:
 株式会社ゼンリン 取締役 事業本部担当
 津留 義信 様

 地図データベースの構築と利活用についてと題して、地図データベースの構築と利活用、および今後の課題と展望についてお話をいただきました。
 講演の中では、ゼンリン設立からの歩み、地図の特徴や仕組みをご紹介とともに、地図データベースで重視している3つの基本方針、 1)信頼性、 2)汎用性、3)優位性について詳しくご紹介いただきました。
 地図データベースの利活用シーンとして、住宅地図ネット配信サービス、カーナビ用地図データの提供、差分更新方式による地図配信、 『高精度地図』の取り組み、3Dデジタル地図利用事例などの紹介とともに、今後の課題として移動支援、行動支援、地域支援などを挙げられました。
 さらに今後の展望として、知・時空間情報を「ライブラリー化」し、活用できる次世代データベースの実現を目指すビジョンについてご紹介いただきました。

津留様ご講演の模様
津留様ご講演の模様

■H22年度 第1回地域ITS研究会 ▼H21第2回地域ITS研究会 ▲H22第2回地域ITS研究会
日時:平成22年8月26日(木)13:30〜15:30
場所:かでる2・7 特別会議室
参加者数:49名
会場様子:会場の模様


 講演1「冬期視程障害における能代河川国道事務所の取り組みについて」
 講 師:
 国土交通省 東北地方整備局 能代河川国道事務所
 調査第二課 設計係長 佐藤貴之 氏

 能代河川国道事務所で取組んでいる「地吹雪発生予測システム」について、地吹雪予測の概要、 地吹雪の判断基準、予測精度、およびサイトアクセス状況などの詳しいご説明とともに、 能代河川国道事務として取組んでいる全般な冬期道路対策についてもご紹介をいただきました。

佐藤様ご講演の模様
佐藤様ご講演の模様

 講演2「宗谷地域における冬期視線誘導対策の取り組みについて」
 講 師:
 国土交通省 北海道開発局 稚内開発建設部
 道路計画課 道路計画専門官 池田和也 様

 宗谷地域における冬期視線誘導対策として、稚内開発建設部で実験を進めている 「ハイパワーLEDを用いた視線誘導施設」について、視線誘導施設の概要と特徴、 評価実験の内容や検証結果、および今後の展開の可能性についてご説明をいただきました。

池田様ご講演の模様
池田様ご講演の模様

 講演3「北海道の高速道路におけるドライブカメラとWEBシステムを活用した効率的な雪氷管理」
 講 師:
 (株)ネクスコ・エンジニアリング北海道
 テクノセンター エキスパート 大廣智則 様

 北海道の高速道路における効率的な雪氷管理として、車載型小型Webカメラでキャプチャした静止画像をWebサーバに送信し、 センタで現在の道路状況が確認できるシステムを開発。このシステムの活用例として、マルチ除雪実施の判断や運搬排雪の実施の判断、 吹雪や降雪時の迅速な対応などの実例のご説明とともに、今後の活用の可能性についてご紹介をいただきました。

大廣様ご講演の模様
大廣様ご講演の模様

■H21年度 第2回地域ITS研究会 ▼H21第1回地域ITS研究会 ▲H22第1回地域ITS研究会
日時:平成22年2月17日(水)15:00〜17:00
場所:かでる2・7 8階 特別会議室
参加者数:40名
会場様子:会場の模様


 <第1部 DSRCの今後の展開について>
 『スポット通信サービス(DSRC サービス)の実用化に向けて』
 講 師:
 国土交通省国土技術政策総合研究所 高度情報化研究センター
 高度道路交通システム研究室長 畠中 秀人 氏

 国土交通省が進めるスポット通信サービス(DSRC サービス)について、「スマートウェイ大規模実証実験」 の概要、および今後のサービスの可能性について説明をいただいた。
 DSRC サービスは、ITS セカンドステージの共通基盤技術で、従来の路車間通信技術を高度化し、 高速大容量のデータ通信が可能となる。また、オープンなプラットフォームの構築によって、カーナビやETC などサービス毎に異なっていた車載機を1 台に統合化が可能なことも特徴である。 これまで開発したサービスは、前方障害物情報提供、前方状況情報提供、合流支援などがあり、 全国で大規模社会実験を実施してきた。今後は、民間などの新たなサービス展開、モデル都市での地域的な取組み、 環境負荷低減に向けた活用の研究などを予定している。

畠中様ご講演の模様
畠中様ご講演の模様

 『DSRCの北海道の展開について』
 講 師:
 北海道開発局
 道路計画課 開発専門官 阿部 剛 氏

 平成22 年度に予定している「高速道路におけるDSRC技術を用いた情報提供の社会実験」の実施イメージの 説明をいただいた。
 5.8GHz DSRC 路側機の設置は、道央道、札樽道、道東道を予定しており、路側機は 約50km 毎に設置する 予定。提供する情報は、道路状況情報、除雪車作業情報、SA/PA・道の駅情報、カントリーサイン情報など を現在検討しているところであり、今後、関連機関との協議や利用者ニーズなどを踏まえ具体化する予定。

阿部様ご講演の模様
阿部様ご講演の模様

 <第2部 報告>
 『高齢者にやさしい運転環境技術開発促進事業について』
 報 告 者:
 北海道経済部商工局産業振興課
 主査 浦崎 真 氏

 本年度実施している「高齢者にやさしい運転環境技術開発促進事業」について説明をいただいた。
本年度の事業は、
 @高齢ドライバー等運転実態モニタリング調査
 A高齢ドライバー運転実態インタビュー調査
 B高齢者にやさしい運転環境技術開発研究会
を実施。本年度得られたデータや意見をもとに、今後、積雪寒冷地である本道が抱える環境整備に関する課題、 および技術開発のあり方や地域経済の寄与する方策等について検討する予定。

浦崎様ご報告の模様
浦崎様ご報告の模様

 『札幌市内における冬期歩行者転倒防止をめざす社会実験について』
 報 告 者:
 さっぽろウインターライフ推進協議会
 幹事 星野 洋 氏

 本年度実施した「札幌市内における冬期歩行者転倒防止をめざす社会実験」について説明をいただいた。
社会実験では、
 @市民ボランティア(特派員)による携帯電話を活用した「つるつる路面情報」の収集
 Aホームページでの「つるつる路面マップ」の提供
 B砂まきサポータによる砂まき活動
を実施した。本年度の社会実験で得られた課題を踏まえ、次年度以降も取組みを継続していく予定。

星野様ご報告の模様
星野様ご報告の模様

 『吹雪視界情報提供について』
 報 告 者:
 独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所
 寒地道路研究グループ 雪氷チーム 研究員 武知 洋太 氏

 平成20 年度から実施している「吹雪視界情報提供について」ご説明をいただいた。
 昨年度、気象庁が発表する1km メッシュ雨量と5kmメッシュ気温・風速予測を基に、視程を演算し「北の 道ナビ」上で情報提供(一部地域)を試行的に行った。本年度は、新たな取組みとして、
 @情報提供のエリアを全道に展開すること
 A北の道ナビ「距離と時間検索」で経由地の視界状況を提供すること
 Bユーザー投稿による吹雪視界情報の提供を行うこと
を予定。

武知様ご報告の模様
武知様ご報告の模様

■H21年度 第1回地域ITS研究会 ▼H20第2回地域ITS研究会 ▲H21第2回地域ITS研究会
日時:平成21年9月17日(木)15:00〜17:00
場所:(独)土木研究所 寒地土木研究所 講堂
参加者数:49名
概要:富良野市の「ふらの街ぐるみナビ」の取組、 北海道開発局の外国人ドライブ観光客に対する情報提供についての取組について話題提供をしていただきました。

1.話題提供「ふらの街ぐるみナビの取り組みについて」
(富良野市国際観光促進協議会 NPO法人グリーンステージ 事務局長 藤本多佳子 様)

 北海道内でも外国人観光客の受け入れに力を入れている富良野市では、地域で求められるサポートはどのようなものかをさぐり、 「ふらの街ぐるみナビ」を試験的に実施(平成21年1・2月)しました。この事業は平成20年度「国土交通省まちめぐりナビプロジェクト」 の指定事業として行われたものです。

 主な事業として、@滞在型情報の提供、A情報拠点づくり、B情報配信サービスなどです。

@滞在型情報の収集は、観光・生活・環境情報を幅広く集め集約して「街ぐるみナビ・データベース」をつくりました。

A情報拠点は「トラベル・カフェ」を公募しホテル、レストラン、アウトドア関連企業などと、 既存の案内所の計15カ所を街の中に設置。このトラベル・カフェの利用者数は計3,531人でした。 アンケートの「必要と感じる情報媒体」の設問では、全員が対面式は必要と回答し、今後とも対面式の情報提供は欠かせないと思っています。

B配信サービスは、街ぐるみナビ・データベース、外国語による24時間コールセンター、外国人向けラジオ番組、 対面式直接案内の4つの方法を試みました。また貸し出し用受信ツールとしてパソコン、PDA(携帯情報端末)、携帯ラジオ、 携帯電話を用意しました。アンケートではこのシステムは「ぜひあってほしい」という方が95パーセントでした。

 今後について、国際観光促進協議会としての事業は一旦終了しましたが、国際センター・ラジオふらの・グリーンステージが 三位一体となり継続します。運営経費は現在国際センターが発行している「ふらのダイニング&エンターテイメントガイド」のウェブ版を作成し、 有料でダウンロードしてもらうなど捻出方法を考えています。広域圏にも呼びかけて参加施設を増やし、情報を充実させ、 一人歩きや長期滞在を楽しむ外国人のお客様を、しっかりサポートできるシステムを確立していきたいと思います。


 この意見交換の報告後、フロアから情報の更新時期についてなど数件の質問があり藤本氏は詳細を回答。事業発注側から 「富良野は対面型の情報提供を大切にして補助的にツールを活用している好ましい事例です。ぜひ継続を」等の期待が述べられました。



2.話題提供「外国人ドライブ観光客に対する情報提供について」
(北海道開発局 開発監理部 開発調査課 専門官 伊藤 章博 様)
 平成20年度に行われた「北海道における外国人ドライブ観光の推進方策検討調査」について結果の紹介をいただきました。

 この調査はレンタカーで北海道観光を終えた外国人観光客を対象として、レンタカー窓口でのアンケート調査や地域事業者等へのヒアリングを行い、 外国人ドライバーの現状把握と課題検討を行ったものです。

 調査からわかったことは、外国人ドライブ観光客の実態として・・・
@自国との交通ルールの相違に戸惑いがあり、とくに制限速度、一時停止、駐車禁止区域、一方通行が問題。
A日本の交通ルールを事前に学習しなかった人は24.8パーセント。
B団体観光客があまり訪れない地域を時間をかけて巡る傾向


 一方、道内各地域受け入れ側の課題は・・・
@緊急時の言語を含めたサポート対応が不安。英語以外の言語に対する対応の必要性。
Aエリアを越えてドライブルート上の関係者間の連携が必要。
B地域のルールやマナーを伝えていくことが重要


 調査後これらの内容をもとに、外国人観光客向け手引き『北海道ドライブまるわかりハンドブック』(日本語、英語、中国語、韓国語)、 受け入れ地域側向け手引き『外国人ドライブ観光客誘致・受入 事例解説集』を作成し配布しています。

なお、両手引きは北海道開発局のホームページにも掲載されています。


■H20年度 第2回地域ITS研究会 ▼H20第1回地域ITS研究会 ▲H21第1回地域ITS研究会
日時:

場所:

参加者数:

概要:
平成21年1月27日(火) 15:00〜17:00

かでる2.7 学習室AB

25名程度

 報告 『第15回ITS世界会議2008に参加して』
    北海道開発局 札幌開発建設部 道路調査課 第2調査係長 田宮 敬士 様

 話題 『画像・映像処理と次世代情報アクセス−交通情報への応用の検討』
    北海道大学大学院 情報科学研究科 教授 長谷山 美紀 様

 話題 『待望されるカーシェアリングサービス』
    ウインド・カー株式会社 課長 日下 勇人 様

報告 『第15回ITS世界会議2008に参加して』
   北海道開発局 札幌開発建設部 道路調査課 第2調査係長 田宮 敬士 様

 2008年11月にニューヨークで行われた世界会議の概要とともに、 田宮様が発表された「道路管理用画像を利用した道路視界情報提供システムの開発」について ご説明をいただきました。

【内容】
 ◆ITS世界会議の概要について
 ◆展示会の模様について
 ◆論文発表内容について
 ◆ニューヨークの道路交通事情について
田宮様のご説明
田宮様のご説明


話題 『画像・映像処理と次世代情報アクセス−交通情報への応用の検討』
   北海道大学大学院 情報科学研究科 教授 長谷山 美紀 様

 長谷山研究室で研究・提案するデジタル画像処理技術を用いて実現される次世代情報アクセス技術、 および交通分野への応用について具体的なご説明をいただきました。

【内容】
 ◆画像の符号化、復元化技術について
 ◆画像認識、意味理解の技術について
 ◆画像のデータベース技術
 ◆画像・映像処理技術の交通分野における応用の可能性について 等
長谷山先生のご説明
長谷山先生のご説明

会場の様子
会場の様子


話題 『待望されるカーシェアリングサービス』
   ウインド・カー株式会社 課長 日下 勇人 様

 全国的に注目され、普及が進展しているカーシェアリングについて、最近の動向と今後の展望について、 ご説明をいただきました。

【内容】
 ◆諸外国のカーシェアリングサービスについて
 ◆日本国内の最新動向について
 ◆利用者ニーズや今後の展望について 等
日下様のご説明
日下様のご説明

■H20年度 第1回地域ITS研究会 ▼H19第1回地域ITS研究会 ▲H20第2回地域ITS研究会
日時:

場所:


参加者数:

概要:
平成20年10月29日(水)

NEXCO東日本北海道支社
(会議室・道路管制センター)

30名程度

2008年は北海道洞爺湖サミットが開催されたこともあり、サミット開催時の対応などについてNEXCO東日本北海道支社から話をお伺いしました。

1.施設見学 「道路管制センター」について
2.話題提供 「北海道洞爺湖サミット対応」について
3.話題提供 「冬期交通の確保」について

東日本高速道路株式会社 北海道支社
 管理事業部 事業統括課 課長   奥 潤一 様
 管理事業部 事業統括課 課長代理 林 稔  様

1.施設見学 「道路管制センター」について

 管制センターでの業務内容や設備についてご説明をいただきました。

【説明の内容】
 ◆管理体制について
 ◆情報収集・提供システムについて
 ◆通行規制時の対応や警察との連携について
 ◆通行規制の判断について 等
管制センターの見学
管制センターの見学


2.話題提供 「北海道洞爺湖サミット対応」について

2008年7月に開催された洞爺湖サミットでの、高速道路の危機管理体制や、各国要人が高速道路を利用する際の交通規制についてお話いただいた。当初はヘリコプターでの各国要人移動が主体となる予定であったが、天候条件などでヘリコプターの運行ができず、要人移動の81%が高速道路利用となったということでした。サミット対応の苦労談などなかなか聞けない貴重なお話しを聞くことができました。

【意見交換の内容】
 ◆サミット期間中の増員人員の確保について
 ◆警察とのスケジュール等の連携について
 ◆交通規制の具体的な方法について
 ◆今回のサミット対応で得られた知見や今後への活かし方 等
研究会の様子
研究会の様子


3.話題提供 「冬期交通の確保」について

冬期間の雪氷対策や、除排雪作業など、北海道支社で行っている冬期交通確保の取り組み(雪氷による通行止めの実施状況、冬期交通事故の発生状況、雪氷対策の取り組み、冬期交通安全対策、情報提供など)についてお話をいただきました。

【意見交換の内容】
 ◆通行止めなどの情報提供について
 ◆除排雪作業について
 ◆通行止めの判断基準について
 ◆除排雪作業について
 ◆凍結防止剤の事前配布について
 ◆視線誘導施設などについて
 ◆雪氷対策コストについて
 

■H19年度 第1回地域ITS研究会 ▼H18第3回地域ITS研究会 ▲H20第1回地域ITS研究会
日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成19年7月18日(木)16:00〜18:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
23名

北海道における観光対策と道の駅での情報提供の取り組みについてご紹介いただき、意見交換が行われました。


1.北海道運輸局における観光対策の取り組み
(北海道運輸局 交通企画課 企画第一係長 山崎 貴志 様)

 これまでの北海道観光について振り返るとともにこれからの北海道観光の北海道運輸局としての取り組みの方向についてご説明いただいた後で,具体的なプロジェクトの例として「摩周・屈斜路環境にやさしい観光交通実験」の概要についてご紹介いただきました。
(1)これまでの北海道観光とこれからの北海道観光

これまで北海道の観光は、広大な土地に点在するスポットを短期間に周遊する周遊型観光が主で地域への波及効果が少なく、リピート率は高くなかった。
これからは、滞在型で個人旅行化に対応し潜在的需要を掘り起こすことが重要で、そのためには域内交通(公共交通)の維持充実が不可欠である。
運輸局では、地域の交通問題を関係者のみではなく経済界、NPOを含め幅広く関係者を集め公共交通活性化プログラムを立ち上げ、個々の問題についてはプロジェクト化によって問題の解決を図ることとした。

(2)摩周・屈斜路環境にやさしい観光交通実験

活性化プロジェクトのひとつとして摩周・屈斜路観光交通実験が紹介された。
摩周湖は近年、透明度が低下し、周辺の樹木の立ち枯れが目立つようになってきた。特に夏季は乗用車による摩周湖展望台へのアクセスが多く、大気汚染も深刻な状況となっている。一方、観光事業の面では、日帰り客が6割を占め、滞在型観光地への転換が地域の活性化にとって重要という弟子屈町の調査結果が出されている。
プロジェクトでは摩周湖への一般車両の乗り入れ規制を実施することで、豊かな自然を守り、滞在型観光への転換図るための観光交通実験を行った。
実験は6月11日〜17日に行われ、クーポンの発行や各種イベントの開催等を実施した結果、速報では、代替バスを利用した観光客の内アンケートに回答した99%が車の乗り入れ規制を容認する成果が得られた。今後、本格運用に向け情報提供の充実やコスト削減など課題はあるものの、環境負荷の低減と観光による地域活性化のために努力していきたい。

【質疑応答】
■アンケートの場所および対象者は?
→ 代替バスのチケット購入者のみ。ほとんどが実験に納得して協力いただいた方なので、結果は割り引く必要があるかもしれない。
  意外と道外客がフェリーを利用し釧路経由で来ている。今回フェリー会社には案内はしておらず、次回に生かしたい。
■乗り入れ規制が継続可能な代替バスの料金は?
→ 路線バスは片道540円、今回の実験では往復で500円なのでかなり安く設定した。バス運用のみだとペイするが、スタッフ等の維持経費をまかなうとなると足りない(1000円くらいか)。
■滞在者は増加したか
→ 分析はこれからだが、泊る場所を決めていない観光客が意外と多いことがわかった。案内所を設置したが、毎日宿泊場所に関する問い合わせがあった。スタッフとのふれ合いが気に入り宿泊した例もあった。川湯側では10人以上宿泊したと報告がある。
■地元の一次産品業者との連携も必要では
→ 実験期間中の日曜日に50kgのジャガイモを配った際、近くの喫茶店が混みあったことなど重要性はわかった。
■交通規制に困難は無かったか
→ 警察との交渉は、規制する明確な理由が無いため、半年〜1年かかった。上高地、乗鞍の例で説明し理解していただいた。
■環境負荷への効果は
→ 大気調査は実施した。解析はこれから。湖水の透明度低下は複合的な要因と思われる。外輪山の緑が剥げてきており斜面崩落の影響もあるかもしれない。

2.話題提供「道の駅からの情報発信と地域連携〜道の駅情報提供端末のリニューアル、及び地域連携と情報発信について」
(北海道開発局道路計画課調整係長   畑山 朗 様)
(北海道開発局開発調整課開発専門官  平山 真大 様)

 道の駅からの情報発信と地域連携の各種取り組みについてお話頂きました。

(1)道の駅からの情報発信と地域連携

1)道の駅の利用実態調査
・利用目的は、休息機能(トイレ、休息・飲食、売店、自販機)が主で滞在時間も30分が多い。
・道路・観光情報入手目的は少ない。
・情報入手手段はポスターや掲示板、道の駅情報提供端末が多く、ニーズは通行規制、渋滞・所要時間、気象や路面状態、途中の休息施設が高い。
・具体的なコンテンツとしては、道路画像、道路情報、天気情報の要望が高かった。
2)新しい道の駅情報提供端末の特徴
・トップページを見ただけで、提供されている情報がすぐわかるレイアウト、目的地までのルート案内、峠の情報、道路画像、外国語対応が特徴である。
3)今後について
・詳細メニューや地図の英語・ローマ字表記、評価検証、地域からのお知らせの充実を予定している。

(2)広域的な連携を活用した地域づくり検討結果の概要

1)調査の背景・目的
・北海道の観光が団体旅行から体験型の個人・小グループ旅行にシフトしつつあり、レンタカー等を利用した広域周遊観光が増加している。
・「道の駅」を地域の拠点とした広域的な観光交流による地域づくりおよび支援基盤整備を推進するため、現状の把握を行い、「道の駅」における情報発信に関する課題を抽出し、方策の提案を行う。
2)「道の駅」の情報発信・地域連携に関する現状の把握
・道の駅で優れた取り組みを、広域連携、地域連携、観光情報提供をテーマとし抽出(グッドプラクティス)。
3)地域との連携のための「道の駅」における情報発信に関する課題の抽出
・ドライブ観光への対応が遅れている。経営的な成果が第一で広域連携、地域連携など公共目的がおろそかになる可能性がある。動的・リアルタイムな情報発信が少ないなどの課題が明らかになった。
4)「道の駅」との連携による地域づくり推進の方策及び基盤整備の提案
・広域連携のためのプラットフォーム組織作り、情報発信のスタンダード化、コミュニティーの活性化、ユーザーサイドから「道の駅」の利便性を図るユーザークラブの組織化などの提案を行う。

【質疑】
■レンタカー、空港への端末の展開は?
→ 可能性はある。その他、ホテル、JR、観光地についても議論はある。
■リニューアルは北海道だけか
→ 全国標準版が使いにくいため開発局がリニューアルを行った。恐らく北海道だけの対応。
■メンテナンスは?
→ ハードウェアのメンテナンスは開発局で対応。
 道の駅情報の内容充実については検討中。
■アンケート回答者の7割が観光目的だが、道の駅情報のニーズには観光情報が無いが?
→ アンケートは別々に取ったためリンクしていない。
■道の駅の差別化と均質化の線引きは
→ 最低限の情報発信についてレベルを合わせる。広域周遊を考慮し、入り口の駅と観光地に近い駅それぞれに役割を持たせ、地域を回ってもらう工夫をしたい。
■外国は特殊な交通手段とガイドやエリアを制限するなどの例があるが
→ 道の駅を乗り換え拠点とし、観光地にはエコロジー的手段で運び、待つ間に飲食や購買、宿泊をするようなシナリオ作り、プロデュースが必要。
■グッドプラクティスについて人気度による補填もあってよいのでは
→ 利用客の把握の仕方が十分できていない。道の駅の情報発信は地域づくりにつなげる方策。


【全体意見交換】

■摩周湖の実験はあえてピーク時をはずした。弟子屈の役場は全90名のうち40名を投入する人海戦術だった。道内客は周知するほど敬遠するかもしれないが、ピーク時の実験もやってみたい。閑散期との比較も実施したい。
■大雪山では特に規制をしていないため、ピーク時は混雑が激しく十分に景観を見ることができない。排ガスに対する苦情も出ている。その観点での調査も必要ではないか。
■摩周湖でパークアンドライド方式にできないか。車で行くより面白いという仕組みが考えられないか。イベント、ガイド、ビュッフェなど盛りだくさんのツアーコースなど付加価値を付けたやり方も検討できる。
→ ボランティアガイドはできればやりたい。人と人とのつながりが大事。おもてなしの気持ちが伝わるやり方。
■A級の観光資源を生かすプロデュースを望む。


■H18年度 第3回地域ITS研究会 ▼H18第2回地域ITS研究会 ▲H19第1回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成19年1月18日(木)18:00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
24名

北海道におけるインターネット道路情報提供事例の紹介と道路用Web記述言語RWMLの活用についてご照会いただいた後、「日産SKYプロジェクト」の積雪寒冷地での可能性についてご紹介いただき、意見交換が行われました。




1.話題提供北海道におけるインターネット道路情報提供と道路用Web記述言語RWMLの活用について
(独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所 寒地道路研究グループ 上席研究員 加治屋 安彦  様)

 北海道におけるインターネット道路情報提供の現状として寒地土木研究所、道内の各開発建設部、札幌市の取り組み事例をご紹介いただき、道路用Web記述言語RWMLの活用についてご説明いただきました。
(1)北海道におけるインターネット道路情報提供の現状
・北海道開発建設部では、開建ごとに、地域性のある道路情報サイトを運営している。各サイトで提供する情報を整合のとれたものにすることが現在の課題。
・寒地土木研究所では、北海道の道路情報総合案内サイト「北の道ナビ」を運営している。「北の道ナビ」は、1日平均4千アクセス、サイト内のコンテンツのひとつ「距離と時間検索」は1日平均約7,600のアクセスがある。
・「距離と時間検索」で峠を含むルートを検索すると、峠の画像や勾配、平年の雪の時期など詳細な峠情報へつながる仕組みとしている。
・道内において、「NEXCO」、「さっけん道しるべ」「冬の峠案内」「日勝峠の情報提供実験」「しりべしe街道」など、さまざまな機関で特色のある情報提供が行われていることをご紹介いただいた。
(2)道路用Web記述言語RWMLの活用
・RWMLとは、インターネットの次世代言語XMLを活用して、ネット上に分散する情報の中から、位置や利用者の嗜好に合わせた情報(道路情報、気象情報、防災情報、地域情報)の選択的な提供を可能とした道路用Web記述言語である。
・RWMLを活用する事により、ボランティアによる地域情報や、関連機関が管理する気象情報など分散された情報の中から必要な情報を容易に抽出し、ユーザーへ提供する事が可能である。
・これまでシステムごとに入力していた情報を一本化することで効率的であること、情報内容を統一化することが可能となるなどの利点がある。
・RWMLを活用したシステムとして、「さっけん道しるべ」「路線情報e街道」などがある。
・今後は、位置情報を活用した携帯コンテンツへの情報提供や、道の駅での情報提供などの応用が可能となる。


2.話題提供「日産SKYプロジェクト」〜積雪寒冷地での可能性〜について
(日産自動車(株) 技術開発本部 IT&ITS開発部 企画グループ 課長 藤倉 利之 様)
 交通事故の低減や渋滞緩和を目指す「SKY(Start ITS from Kanagawa Yokohama)プロジェクトについてお話頂きました。
・日産のテレマティクス(カーウィング)は、2002年にマーチに初めて搭載された。(全国で25万台、北海道地区では5,500台)
・カーウィングでは、現在、オペレータサービス(ナビの設定などの案内)、情報提供サービス(Webと同様の情報を提供)、最速ルート検索などのサービスを提供している。
・VICS情報で把握できる道路情報は、全体の10%程度であるのに対し、本システムでは、会員の情報を収集する事により、ほぼ100%の道路情報を把握する事が可能である。
・SKYプロジェクトでは、神奈川県でニッサン車10車種10,000台を対象に実証実験を開始している。
・本システムで収集している情報は、基本情報(日時、場所)のほか、走行制御(エンジンの回転数)、エアコン関連情報(内外気温)、その他(ワイパー、方向指示)である。
・寒冷地で特に必要なデータとして、ABS、VDCなどを活用した凍結箇所の把握、ライトの点等、ワイパーの動き、気温などの情報を活用した吹雪箇所の把握などを考えている。
・寒冷地における実験として、07年度にニーズの把握、システム開発。08年度にモニタ実施検証、分析を予定している。
・北海道においては06年から過去のVICSやトラカン情報を基に最速ルート情報の提供を実施している。


【意見交換】

■リアルタイム情報の提供について
・ブレーキの使い方などで吹雪の情報を捕らえる事ができるのではないか。
・雪堤で視界の悪い交差点の場所がわかると便利であると思う。
・街中のツルツル路面の場所がわかると非常に便利であると思う。
・初冬期や春など季節の変わり目の路面状態がわかると便利である。
・除雪車の前後の車両の状況についてのデータは有益であると思う。
・テレメータのデータと車両データの相関をとると精度が上がると思われる。
・画像センサ(輝度)のデータで、吹雪の状態を把握することに活用できないか。
・今後カーナビの普及率が上がると、カーナビで制限速度の情報を表示する事により路側の情報板を少なくしてもよいかもしれない。

■データを蓄積する上でのメリットについて
・路面凍結時に、ABSの作動情報から「止まらない」、VDCの作動情報から「曲がらない」、その他「見えない」などドライブ感覚がなくなった時の事象をとらえると有益なデータベースとなる。
・ヒヤリハット(事故に至らないまでも危険な事象)がどこで起きているか、発生箇所のデータを蓄積することで、最速ルートを加味し、事故多発箇所避けた安全ルートの検索ができると思う。

■ヨーロッパの事例について
・自動的に制限速度以上の速度が出ないようなシステムを作ってみてはどうか。ヨーロッパでは、速度違反の反則金が高く、制限速度以上の速度が出ないシステムもかなり売れていると聞いている。


■H18年度 第2回地域ITS研究会 ▼H18第1回地域ITS研究会 ▲H18第3回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成18年11月8日(木)18:00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
16名

1つ目の話題として、2006年10月8〜12日にロンドンで開かれた第13回ITS世界会議の概要とイギリス連邦道路庁におけるITSの取り組み、イギリスにおける交通関連施設の紹介をしていただきました。
2つ目の話題として、日産自動車で行われているSKYプロジェクトの紹介がありました。SKYプロジェクトとは車単独の技術に加えインフラと連携し、交通事故の低減や渋滞緩和を図る試みで、2006〜7年にかけて横浜で実証実験を行いました。




1.話題提供「ITS世界会議ロンドン大会」について
(NPO法人 ITS Japan 普及促進グループ 部長 高石幸一 様)

 ITS世界会議の開会式、セッション、展示の概要や、次回大会などの話題提供をしていただきました。
(1)会議概要の報告
・会場 英国ロンドン エクセル・ロンドン(ExCeL London)
・会議登録者:75カ国 約3,000名、展示会来場者 約7000名
・投稿論文数:約900(AP約250)
・会議数 200以上(制度・政策、技術・研究、スペシャルセッションなど)
・開会式では、アジア太平洋代表として、豊田ITS Japan会長、日本政府代表(総務省)、次回開催国の中国代表の挨拶があった。
・展示会へは243の企業・団体が出展。日本からは18企業・団体が出展した。
・ロンドンでは渋滞課金やオイスターカードと呼ばれる非接触型ICカードによる公共交通システムなどが充実
・次回大会は中国北京。

(2)会議に参加して
(北海道開発局建設部道路計画課 道路調査専門官 村上 睦様)
ITS世界会議に参加したセッションについての報告とイギリス連邦道路庁におけるITSの取り組み、イギリスにおける交通関連施設の紹介をしていただきました。
・交通事故死0を目指す0ビジョンについて、車側の安全性への取り組み(日本、トヨタ)と利用者・家族への啓発による事故減少事例(アメリカ、ユタ州)の取り組みが紹介された。
・環境をキーワードにしたITSの取り組み事例としてアメリカ(サンフランシスコ)と日本(名古屋)の事例が紹介された。
サンフランシスコの事例では、ITSシステム(スマートカード、ETC)導入によりB/Cは高くなっているが、排出量抑制自体は大きくない。しかしながら、環境面の効果が少ないからといっておろそかにできないというスタンス。
・名古屋ではTDMの一環としてエコトラベルの実験をしている。鉄道などに乗り換えるとエコポイントがたまり買い物などで使えるシステム。
・イギリス連邦道慮局では民間組織と協力して道路利用者へ交通情報を提供するシステムや交通制御システムの統合化(UTMS)、既存の計測機器を有効活用した渋滞緩和プロジェクト(ATM)に取り組んでいる。
・イギリスでは横断歩道周辺に注意喚起を促す施設やハンプなどの車の流入抑制、ロードプライシングカメラなど整備が進んでいる。
・ロンドンの地下鉄はプリペイドカードが普及しており割引カードや他社への乗り換えもスムーズ。


【意見交換】

■日本メーカーの出展について
・デンソーはインカメラで瞬きを検知し居眠り運転を防止するシステムの展示を行っていた。

■中国の動向について
・次回開催の中国では2008年北京五輪、2010年上海万博を控え、ITS Japanに留学生を派遣するなど意欲的。
・中国の道路交通情報は欧州のRSTMCと日本のVICSの一騎打ちとなっている。

■アジア・太平洋ITS会議について
・ITS アジア・太平洋会議において、アジアで世界会議が開催されない年にアジア・太平洋ITS会議を開催することが決定された。


2.話題提供「日産SKYプロジェクト」について
(日産自動車(株) 技術開発本部 IT&ITS開発部 企画グループ 課長 藤倉 利之 様)
 交通事故の低減や渋滞緩和を目指す「SKY(Start ITS from Kanagawa Yokohama)プロジェクトについてお話頂きました。
・ITSを利用し、交通事故低減、渋滞緩和を図ることを目的とする。
・方策として、車単独の技術に加え周辺車両の状況、自車を取り巻く交通環境の情報を利用する。
・2006年から実証実験を始め、2010年の実用化を目指す。
・交通事故低減の取り組みとして2015年までに日産車の関わる死亡・重傷者数を95年比で半減を目標。
・方策として、対車両、対歩行者の路車間通信システムを活用。
・渋滞緩和対策としてプローブ情報を利用した動的経路誘導システムに取り組んでいる。
・カーウィングス会員、タクシープローブからの情報をSKYプローブセンターで共有し、カーナビに情報提供。

【意見交換】

■システムの概要について
・利用者への負担増は基本的にない。ただし、プログラムのインストール、ビーコンのアンテナが必要。
・道幅が5.5m以下の道路は路地に車が集中することを防ぐため案内の対象としない。
・児童生徒の登校時間帯にルートをはずすことはないが、ゾーンをはずすことはある。
・積雪寒冷地への対応は今後の課題、ワイパーやABS、ライトの情報は取得可。
・ドライバーに情報を伝えるタイミングは速度によって変えるなどのロジックを入れている。
・日産的には純正カーナビの拡販やユーザーの繋ぎ止めが目的。

■モニタ数について
・モニタはカーウィングス会員を対象にダイレクトメールで募集。2000名を確保。

■他機関との連携について
・横浜市にから実験の便宜は特にないが、県警にはデータを提供している。県警では信号制御の参考にしている。
・実験の助成はUTMS協会から受けている。
・サービスインフラについては2010年度導入に向け各省庁、自動車各社含め方向性の検討や標準化が進められる。日産は先行して開発している。

■H18年度 第1回地域ITS研究会 ▼H17第4回地域ITS研究会 ▲H18第2回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成18年7月27日(木)18:00〜19:30
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
20名

 道の駅における様々な取り組み事例として、『ニセコビュープラザ』で運用されている農産物の補充システム「これだすシステム」について、また、昨年10月の試験放送を事例とした道の駅におけるミニFMの活用ついてご紹介いただきました。



1.話題提供「これ出すシステム」について
(ニセコビュープラザ直売会  事務局長 岩崎 亮治様)

 道の駅『ニセコビュープラザ』で運用されている「これだすシステム」の開発時から、現在の運用状況までご紹介いただきました。
・ニセコビュープラザ直売会は平成9年度に5戸の直売会員でスタートし、現在43戸の直売ブースと2戸のショップブースを運営している。また、直売会は平成10年から組織化され、現在役員12名、会員60名となっている。
・当初は無人ブースで運営していたが、現在は、会員が当番制でお客様の対応をしている。会員がお客様の対応をすることにより、多くのファンが定着してきた。
・システム導入の背景として、直売会は以下のような問題を抱えていた。
(1)時間帯により商品が品切れになる事が多かった。
(2)会員は、自宅では商品の売れ行きがわからないため、リスクを覚悟で商品の出荷を行っていた
(3)季節や時間帯のデータ管理ができないので、売れ筋商品が把握できなかった。
(4)大口注文の対応に、必要量が確保できるまで何度も会員に電話をしなければならなかった。
・これだすシステムは以下の機能を有するシステムであり、平成17年9月に導入された。
(1)毎正時に商品別の売り上げが各会員に、メールまたは電話(任意選択)で通知される。
(2)売り上げが会員ごとに集計され、金融機関振込依頼書が作成できる。
(3)大口の注文に対し、各会員に情報の一斉通知をすることができる。その際、会員は、出荷可能な数量を直売会に通知することができる。必要数量に達した場合直売会は、受付終了の通知を各会員に一斉通知することができる。
・これだすシステムは、全額「ふるさと財団」からの補助金で開発を行った。

【意見交換】

■他自治体等からの引き合い・問い合わせについて
・システム導入前から、自治体、農協から引き合いが多くあった。農業以外でも、厚岸の漁業組合が視察にきたという例がある。また物流交換の依頼もあったが、直売会ではニセコ産の野菜しか販売しないため断ったという例もある。

■運営方法について
・直売会は、経費として売り上げの12%を差し引いた売り上げを毎日、会員の口座に振り込んでいる。納税なども直売会で行っている。
・商品に関するトラブルは、場合により、直売会が対応することもあるが、基本的には販売した農家が責任をもって対応している。
・購入した人の口コミ情報などは、不公平になる場合があるので公表していない。
・会員数は60名としている退会会員が発生した時に募集を行う。
・販売する野菜は、ニセコ産のものに限定している。その他の産地の野菜を販売した場合脱退処分となる。

■運営状況について
・口コミで全国から注文がくる。地方への販売は掛売り(発送時に直売会口座の請求書を同封)としている。今までに未払いなどのトラブルは1度もない。
・電話、FAXでの注文は生産者を指名する方が多い。
・冬は穀物や加工品を販売している。
・近隣のスーパーからの苦情はない。

■システムのメリットについて
・農協では形の悪い野菜は引き受けてもらえないが、直売所では販売する事ができるというメリットがある。
・日々収入が入ってくることが、生産者のやりがいにつながっている。

2.話題提供「道の駅等におけるミニFMの実証実験」について
(小樽開発建設部 道路課 第2係長 河門前 勝己 様)
 小樽開発建設部で情報提供手段の一つとして取り組んでいるミニFMの実証実験について、その背景から検証結果までご紹介いただきました。
・ミニFMで実証実験は、以下の背景のもと実施された。
(1)平成16年の新潟県中越地震で、道の駅の駐車場に仮設住宅を建設するなど、道の駅の新たな役割が注目されている。
(2)後志は、地震、噴火、台風など自然災害が多く、豪雪地帯である一方、道内有数の観光地であるという特徴がある。
(3)道の駅では、情報端末やパンフレットなど自らも止めない限り情報を得る事ができないが、ラジオでの情報提供は、不特定多数の利用者に情報を提供できるメリットがある。
(4)ミニFMは免許が不要であり、機器構成も単純であることから、導入が容易である。
・機器性能チェック、情報提供に対するニーズ、複数の放送局での同時放送に関するシステムチェック、を目的とし、平成17年10月〜平成18年7月に3度の試験放送を実施した。また、『スペースアップルよいち』では、企画から放送実施まで、地域の方々の手作りの放送を実施した。
・試験放送後に実施したアンケートでは、地域情報へのニーズの高さ、ラジオ放送が便利だと感じる方が多いことがわかった。
・多局同時放送は、インターネットを了した同時放送が可能であることが立証されたが、通信速度により音質が大きく左右されることが判明した。
・地域主体型放送では、番組の企画、準備、番組のネタ探しに苦労をしたという感想があった。一方機器操作に対する問題はなかった。
・今後は、定期的に実験を行う事により利用者満足度の検証、地域型放送の組織づくりなどが課題である。また技術的には、通信環境の整備とインターネットを活用した情報共有ツールの活用、文字情報の音声化など放送システム関連技術の応用が課題である。

【意見交換】

■システムの概要について
・試用する器材の値段は、既製品の場合数十万円かかるが、キットを購入すると十数万円で購入できる。
・webを利用して、インターネットで放送することも技術的に可能である。
・放送基地の周辺に高い建物などがなければ、数百メートル先でも受信できる。

■アメリカの事例について
・アメリカでは、経路案内をラジオ放送で行っている事例もある。移動すると移動した先でその後の経路案内をしている。また、同時に地域情報やその土地の歴史なども放送している。

■システムの今後について
・ラジオを聴いていると、道の駅でお得な買い物ができるような情報を放送すると、駅に立寄る方は、ミニFMを聞く習慣ができるのではないか。聞くことを習慣付けることで、災害等の非常時に、より有効な情報提供手段になると思う。
・シーニックポイントへの誘導などをしてみてはどうか。
・道の駅のミニFMとして、全ての駅で同じ周波数で聞くことができればより多くの方に放送を聞いてもらえるのではないか。


■H17年度 第4回地域ITS研究会 ▼H17第3回地域ITS研究会 ▲H18第1回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成18年2月15日(水)18:00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
27名

 来道観光客・道内観光客・外国人観光客の状況、国際航路の拡充施策や最近の動向、オーストラリアスキーツアー客の旅行傾向、スキー場間移動時の手段・利用情報など、北海道観光に関わるお話を頂き、意見交換を行いました。

話題提供者:向かって左から宮越様,今井様,藤田様

当日の開催風景

1.話題提供「北海道観光の最近の動向について」
(北海道 経済部 観光のくにづくり推進室 観光戦略グループ(観光統計) 主査 宮腰様)

 今来道観光客・道内観光客・外国人観光客の状況(観光の目的、観光地、移動の手段、必要な情報)についてお話を頂きました。
・北海道への観光客に占める外国人はここ1,2年ほど急増している(H15年29.4万人、H16年42.7万人)
・来道観光客の旅行目的の最近の上位は「自然観賞」「温泉・保養」「都市見物」となっており、「特産品の買い物・飲食」は減りつつある。
・団体旅行は近年3割以下に減り、個人や小グループでの旅行が増加している。
・旅行日程は短くなり(2泊3日が増加)、リピーターが増加(全体の7割)を占めている。
・同様にレンタカー利用、鉄道利用が増加してきている。
・世代に関わらず「食」「自然景観」「温泉」に強い志向がある一方で、宿泊施設に対する不満は「食」に対するものが多い。
・北海道の宿泊施設では、他の地域に比べて宿泊単価が安い傾向にある。

2.話題提供「国際航路網の拡充について」
(北海道 企画振興部 交通企画室参事 国際航空グループ(総括) 主査 今井様)
 国際航路の拡充施策や最近の動向についてお話頂きました。
・現在、千歳空港から海外への就航は、東アジア及び豪州などであり、欧米への運行再開・就航の要請を行っている。
・平成17年度の定期便・チャーター便を合わせた国際線利用客は約62万人で前年より約10万人増加している。なお、平成17年度の国際貨物便は5,512トンであった。
・国際チャーター便数は年々増加し、平成17年度は3,271便(うち外国人対象は3,073便)であった。
・国際線の外国人乗降客数は、約60%が台湾からで、次いで香港、韓国が多くなっている。

3.話題提供「最近の旅行傾向について」
(北海道 後志支庁 経済部 商工労働観光課 係長 藤田様)
 オーストラリアスキーツアー客の旅行傾向、スキー場間移動時の手段・利用情報などについてお話頂きました。
・全道の外国人旅行者数では、豪州は4位であるが、後志では豪州からの旅行者が第1位と特異的になっている。また、豪州旅行者の延べ宿泊数はここ最近急増している。
・豪州旅行者の宿泊数は、倶知安で平均10.7泊であり、他の道内観光地域の1〜2泊程度に比較して、長期滞在であることが目立つ。
・倶知安において豪州旅行者が多くなった経緯として、豪州からの在住者による宣伝誘致活動、現地旅行会社の積極的売込み、口コミやインターネット、雪質と降雪量、渡航費用、バカンスシーズン、異文化への興味、直行便の就航によるところが大きい。
・倶知安町に在住する豪州人からの要望事項としては、定期便の再開、ブロードバンド環境の整備、ATMの設置、カード利用、歩道など周辺施設の整備、スキー以外のオプションの充実が多い。
・後志地域では、ニセコ山麓をめぐる連絡バス、旅行会社によるオプショナルツアー(小樽など他の地域へのミニツアー)を提供し、これに対応している。
(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・シンガポール及び香港からの旅行者にはレンタカー利用を進めているようだが、その実績は不明である。
・北の道ナビでは、英語・韓国語・中国語バージョンを充実させており、その問い合わせも多くなってきている。
・外国人旅行者の目線から見ると、色々と障壁となっているものがあるかもしれない。道路では一つ一つ解決する必要があるし、公共交通にうまく誘導する必要もある。また、外国人旅行者が旅行計画を立てる時点からのサポートが必要と思う。
・ハイテクとローテクの組み合わせが必要。何もかもデジタル・ITではないと考える。
・新千歳空港では、インターチェンジから空港までの一般道の渋滞が課題になっている。
・旅行に出発する前のおおまかな情報、現地では詳細な情報など、旅行者のそれぞれのシチュエーションに合った情報が必要。特に、ヒラフに到着してからインターネットで入手できる情報が少ない。
・宿泊施設からの要望では、バスの遅延情報の要望が特に冬に多い。
・これまで行政機関は住民の意見は聞いてきたが、これまで旅行者の要望を聞くことは少なかった。
・旅行者を対象に観光、特にルートの不便さに関わる意見を引き出すことが必要である。
・レンタカーが使いやすい空港にする工夫が必要。国内の他の空港とは違い、北海道らしくグローバルスタンダードな空港の造り方が求められる。
・外国人や個人の旅行客では、多少、料金が高くても良いサービスを受けたいという人がいる。
・倶知安と富良野の観光協会でタイアップしてはどうか。
・冬のニセコでは、外国人スキーヤーが吹雪の道路を良く歩いていて、危ないと感じることがある。
・特定の外国人に旅行に来てもらいたければ、その国の人に実際に住んでもらうという考え方がある。
・標識類に多数の外国語表記が増えるとデザイン性が薄れ、かえって北海道らしさを失う可能性があるので、イラスト化・図化の工夫も必要である。


■H17年度 第3回地域ITS研究会 ▼H17第2回地域ITS研究会 ▲H17第4回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成17年12月26日(月)18:00〜19:30
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
17名

 1つめの話題として、「北海道ITS推進フォーラム講演会」(稚内12月1日開催)での講演やパネルディスカッションの概要についてお話しいただきました。
 2つめの話題として、「第12回ITS世界会議」(アメリカ(サンフランシスコ)11月7日〜10日開催)で開催されたの概要についてお話しいただきました。
  その後、それぞれの話題について意見交換が行われました。

話題提供者:伊藤様の発表の様子

話題提供者:有村様(手前)の発表の様子

1.話題提供「稚内で開催された『北海道ITS推進フォーラム講演会』について」
(社団法人 北海道開発技術センター 研究員 伊藤様)

 稚内で開催された「北海道ITS推進フォーラム講演会」での講演やパネルディスカッションについて、次のような内容でお話しいただきました。
 A)講演について:清水先生による基調講演の「交通システム計画におけるITSの意義」など
 B) パネルディスカッションについて:「宗谷地域の夏の季節の観光戦略におけるITS」など
A) 清水先生の基調講演について
(1) 交通システム計画におけるITSの意義
・ ITSを積極的に活用してニーズに即した交通サービスの持続的改善を図り、運用を効果的に行うことが大切。
・ 交通システム計画で活用するITSは広義に捉え、「人間の知恵」や「IT技術」として考えた方が良い。
(2) 土木学会におけるITS研究の現状
・ 道路管理者、交通管理者とともに、「実践的ITS研究特別委員会」を設置。
・ 北海道(宗谷)、秋田、広島の3つの地区がそれぞれ抱える現実の問題を短期的に解決することを研究課題として、研究を実施。
・ 現在はシステム整備が先行している傾向にあり、今後はニーズへの対応を優先にしていくことが望ましい。
(3) ITSニーズの新展開;地域からの発信
・ ITSは、多様化する道路事業の業績に対する評価などの役割などを担う。
・ 地域でよりITSを推進させるために、地域民間組織との協働や行政間の協働などが必要となる。
 
B) パネルディスカッションについて
(1)宗谷地域の夏の季節の観光戦略におけるITS
・ 観光者を中心に、道路状況を知りたいという要望が増えており、ITSを活用した対応が検討されている一方で、宗谷地域はブロードバンドの普及率が低く、利用者は提供される情報を十分に利用できていない。
・ 道路の光ファイバー等を民間でも利用できる制度等を活用しながら情報提供を進めていけると良い。
(2)吹雪などの冬道の問題に対するITS
・ 携帯電話で利用できる、道路、気象情報提供の仕組みはあるが、局所的・一時的な気象変化の情報提供は困難。実際に走っている位置の情報をすくい上げて、それを反映させる仕組みを構築していく必要がある。
・ 今後は、(1)や(2)などのITSでどのように道や暮らしが変わっていくかという議論が必要と考えられる。

(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・実践的ITS研究特別委員会には3つの部会があり、今回の講演会では、実践部会についての説明を行った。
・萌芽部会、重点部会では、若手委員が実践部会での取組み内容よりもっと手前(実践に至る前)の課題やテーマに取組んでいる。
・都心部では、ETCが運用されているなどITSが浸透しつつあるが、地方部では、ETC、ITSなどの言葉でさえ浸透していない。


2.話題提供「第12回ITS世界会議に参加して」
(独立行政法人 北海道開発土木研究所 道路部 防災雪氷研究室 特別研究員 有村様)
第12回ITS世界会議の報告として、「ITS世界会議の概要」「511サービス」「札幌市のモビリティ」についてお話しいただきました。

A)ITS世界会議の概要
・ ITS世界会議は、世界3地域(アジア・ヨーロッパ・アメリカ)を代表するITS団体(政府、学界、民間企業等)が共同で開催する国際会議で、「技術開発のみならず、交通政策や市場動向など、幅広い観点からの情報交換によるITS普及と交通問題の解決、ビジネス創出」を目的としている。
・ アジア、アメリカ、ヨーロッパの順に開催地が選出され、第12回目となる今回の世界会議はアメリカのサンフランシスコで開催された。
・ 会議における話題には「511 travel information」(511サービス)などがあった。

B) 511サービス
・ フロリダ州では、511にコールすると、3分間隔で更新される道路・交通情報(高速道路の渋滞、工事、通行止め、気象、各区間の通過時間の情報など)の提供を受けることができる。
・ サンフランシスコでは、携帯電話からでも通話料無料の電話自動応答サービス、Webでの情報提供、カーナビでの情報提供を行っている。
・提供している情報は、リアルタイムな渋滞情報、目的地までの到着時間、公共交通機関との所要時間の比較、ライドシェア(相乗り)の相手募集などがある。

C)札幌市のモビリティ
・札幌市都市の交通ビジョンは、歩行者中心で、都市の快適性を重視している。
・札幌市で車輌の都市流入を規制した場合、迂回交通によりCO2排出量増加の可能性があり、環境評価が必要となる。
・札幌について、北海道の人口の半分が居住する都市の交通デザインとして、どのように考えていくべきか、その中で行政が果たす役割はどのようなものなのか、検討していく必要があると考えられる。
・今後のITSは、シーズ(技術・アイディア)とニーズ(ITSの必要性)、双方の視点が必要となり、技術とロジック、全体の展望を見据えて相互に連結していくことを考える必要がある。

(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・511サービスの電話の受け手は人ではなく、機械が行っているが、満足度は高い。(約9割が満足)
・511サービスはアメリカ内で州ごとに行われておりサンフランシスコが最も特徴のある事例である。
・国の制度ではなく、国からの補助で行っているものと考えられる。
・511サービスは日本の9910の逆のサービスとなるが、今後は日本でも511サービスなどに取り組んでいく必要がある。
・今後は、高齢者向けのITSとして、高齢者は標識を見ても見間違う、疲れやすいなど高齢者の特徴に対応した検討も必要となる。
・ニーズを常に意識しなければ、シーズが中心となる危険性がある。
以上


■H17年度 第2回地域ITS研究会 ▼H17第1回地域ITS研究会 ▲H17第3回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成17年10月21日(金)18:00〜19:30
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
18名

 インターネットITS協議会が開発を進めているプローブ情報システム及び、カーナビゲーションサービス「EZ助手席ナビ」について講演していただきました。
 講演後には、車両情報としてのプローブデータ活用、携帯電話サービスとしての道路利用者への情報提供について意見交換を行いました。




話題提供者:左正面から
横山様、中島様、佐藤様




話題提供者:嵐様

1.話題提供「プローブ情報提供システムによる走行実験について」
日立製作所 オートモティブシステムグループ
     CIS事業部 システムソリューション本部
主管技師 中島正明 様)
慶応大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助手 佐藤雅明 様)
インターネットITS協議会 調査開発部長 横山 滋 様)

 昨年もご紹介いただき、デモ走行見学を行ったプローブ情報提供システムについて、その後のシステム改修や栃木県茂木市で行ったテスト走行実験についてご報告を頂き、プローブ情報の活用方法などについてお話を頂きました。

(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・助手席ナビは数時間接続し続けていると通信料が多額になるので、パケット定額制を前提にしたサービスである。契約時にはユーザーにそのような説明をしている。
・外国語バージョンがあると良い。現在は外国語バージョンは無いが、開発費の利用者数を見極めたうえでの取り組みとなる。
・GPSの位置精度は最大で20m程度の誤差である。トンネルは難しいが、郊外や街中では実用に支障のないレベルと考えられる。なお、手動による現在位置の再設定も可能。
・目的地の近くまで来たときの利用価値が高い。
・お勧めの店、商業施設へのリンクは張っている。峠や難所のリンクは現在ない。
・バッテリーの持ちは連続で2時間半程度。通常は画面と閉じたり、消したりするので、実用上長時間使用できるのではないか。
・道路交通法(携帯電話使用禁止)については、アプリケーションの起動の際に毎回警告画面が表示される。これ以外は、利用者のモラルに頼らざるを得ない。


2.話題提供「『EZ助手席ナビ』について」
(KDDI株式会社 au北海道支社 営業部 営業推進グループ 課長補佐 嵐 寿文 様)
 9月8日よりサービスを開始した、au携帯電話を使ったカーナビゲーションサービス「EZ助手席ナビ」についてご紹介いただき、携帯電話による位置情報提供サービスの活用性や、利用状況などについてお話を頂きました。

  

(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・凍結の有無の判断はABSの信号を用いている。現在ではABSがその判断に使いやすいためで、他にもっと良い信号はあると考えられる。
・欲しいのは「危ない!」という情報であり、その判定ロジックは各自動車メーカーに委ねて良いと思われる。ただし、その出力が業界で統一されればITS分野での幅広い利用が可能になると考える。
・利用者にとって「凍結」と言われると多少疑うが、「ABSが作動した場所」と言われると、抵抗感が少なく受け入れられやすいのではないか。
・ABSが作動した場所を全てプロットすると、市内の交差点ばかりが全て一様に危険と表示され、メリハリが少なくなるのではないか。

以上


■H17年度 第1回地域ITS研究会 ▼H16第3回地域ITS研究会 ▲H17第2回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成17年7月27日(水)18:00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
24名

 「官民連携による沿道情報提供の可能性について」と題して、官民連携によって沿道の情報提供を行っている「e街道」サイトの紹介や、沿道情報提供の現状、今後の可能性などの話題提供を頂きました。その後、意見交換が行われました。

1.話題提供「官民連携による沿道情報提供の可能性について
(独立行政法人 北海道開発土木研究所 防災雪氷研究室 主任研究員 山際様)
 官民連携によって沿道情報の提供を行う「e街道」サイトの内容や取組み、アンケートなどについてお話しいただきました。また、沿道情報提供の可能性として、さまざまな沿道情報コンテンツの紹介や携帯電話の活用などについてもお話し頂きました。

・平成15年度より、「官民連携による道路の情報収集・提供実験」として、e街道サイトの運営を行い、現在も継続している。
・e街道サイトは「官民の協同による安心・快適な冬期ドライブ環境づくり」「沿道情報の収集・共有・提供の仕組みづくり」を目的とし、コンビニ、スタンドなど、26の沿道ボランティアから、携帯電話やパソコンを使った情報の収集、道路用のXML(RWML)を使った情報の共有を行い、利用者に情報を提供している。
・平成16年度の実験結果として、利用者アンケートでは次のような意見があった。
→通行規制などの情報は冬道の安全性・安心感の向上などに効果がある
→地域だよりなどの地域の情報は地域のイメージアップなどに効果があった
→ボランティアから、今後も参加したいとの声や、今後はさらに様々な情報を提供できる
・既存の道路情報を提供するサイトは主に「面的」に情報提供を行っており、「路線」として情報の提供を行っているサイトが少ない。例えばJRや飛行機などでは、「面的情報」として路線網図などがあり、「路線情報」として時刻表があるように、今後は道路情報の分野においても「面的情報」と「路線情報」の双方が必要であると考える。
・沿道情報の可能性として、官の有する情報だけではなく、地域や企業などが有するさまざまな情報が考えられる。

(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・既存のホームページは確かに面的な情報サイト(地図を使った情報提供サイト)が多く、次は路線的な情報も大切だと思うが、利用者の使い勝手を考えると、一つの「路線」の情報よりも、「経路」の情報の方が良いのではないか。
・路線による情報提供では、次の3つの利点が考えられる。
  1) 利用者は、経路が決まったあと、経路の付近にもっと良い景観があるのではないか? などを考える。この場合に、路線情報を使っていただきたい。
  2) 既存の面的サイトを集約できる。
  3) 既存の各面的サイトで提供されている地図上の路線をクリッカブルにし、路線情報へリンクすると、既存の面的サイトがさらに使いやすくなる。
・面的サイトと路線サイトはバッティングではなく、共存するもの。Step1で面情報があり、Step2でその詳細として、路線があると考えることができる。
・「e街道」では、ボランティアからの投稿情報を提供している。ボランティア(26団体)の選定は、国道沿線のコンビニ・スタンド等に郵送による募集を行い、FAX返信で意思確認、意志のあるところに訪問して、お願いした。
・これまで協力していただいてきたボランティアは今後も協力していただけると考えている。e街道は現在、後志管内で情報提供を行っている。後志にはしりべしiネットがあり、もともと熱意があったのも大きな要因と考えられる。
・この取組みを他の地域に展開する場合、民間の協力は地域によって強弱が考えられるが、通行規制などの官から提供する情報だけであれば、他の地域にも比較的広めやすい。
・路線情報の提供は、他府県にはないはず。北海道は、都市間が長く、かつ情報が必要となるポイントもある程度限られているため路線での情報提供が適していると考える。例えば東京では沿道に情報がありすぎて、路線の形での情報提供は適さないのではないか。
・運営事務局の形成について、やりたい意志があれば誰でも事務局になれるのではなく、管理する仕組みが必要。利用者が納得するような機関に管理してもらう必要がある。
・民間との連携の方法に、バナー広告の掲載が考えられ、現在e街道での広告バナーの具体化案はまだないが、来年度などにはあってもおかしくない。
・ホームページに有料バナー広告を設置するという状況は、民地に有料看板を設置するのと同様のイメージ。沿道に看板が立ち並ぶより、インターネットのバナーの方が見栄えがよい。
・横浜の例では、サイトに民の広告バナーを設置する費用として、TOPページでは7万円/月、下層ページでは、2,000円程度の徴収を行っている。
・ボランティアにはインセンティブを高める工夫が必要。地域通貨や割引クーポンを配布やバナー広告を貼る権利などの可能性も考えられる。

以上


■H16年度 第3回地域ITS研究会 ▼H16第2回地域ITS研究会 ▲H17第1回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成17年3月7日(月)17:00〜19:30
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
17名

 インターネットITS協議会が開発を進めているプローブ情報システムを搭載した車両のデモ走行を行い、プローブ情報システムやデータ取得状況などの見学会を行いました。
 また、見学会の後、プローブ情報システムの実用化やプローブ情報を用いた安全運転支援に関わる講演をいただき、積雪寒冷地でのプローブ情報システムの適用性や活用策などについての意見交換会を行いました。




話題提供者:左正面から
遠山様、佐藤様、中島様、
宍戸様、横山様




討議風景

『プローブ情報システムによるデモ走行実験と意見交換会』
 次の方をお招きし、プローブ情報システムに関する見学会と意見交換を行いました。
日立製作所i.e.テレマティクス事業推進センタ 主管技師 中島正明 様
インターネットITS協議会 調査開発部長 横山 滋 様
企画部次長 宍戸祐真 様
慶応大学 特別研究講師 佐藤雅明 様
遠山祥広 様

1.プローブ情報システム搭載車両のデモ走行実験
 プローブ情報システムを搭載した車両を見学するとともに、実際に走行し、システムの稼働状況やデータ取得状況を見学しました。

2.話題提供「プローブシステムの実用化へ」
(慶応大学 特別研究講師 佐藤雅明様)
 プローブ情報システムによるオープンな車両情報と接続環境によって、新たに展開が考えることができるサービスや情報活用についてお話をいただきました。

3.話題提供「プローブ情報を用いた安全運転支援」
(インターネットITS協議会 調査研究部長 横山滋様)
 プローブ情報の活用方法のひとつとして、車両挙動や天候情報にヒヤリハット地点をリンクさせ、車載システムを用いるドライバーへの安全走行支援策について、お話をいただきました。

意見交換会
 以上の見学会および話題提供をもとに以下の意見交換を行いました。

(プローブ情報によるデータ取得などについて)
・車両の横方向の挙動、道路のわだちやそろばん路面などの特殊な情報については、情報のニーズをもとに車両メーカー側で情報を生成し提供することになると思われる。
・車種が異なってもプローブ情報は同じように使えるが、車種ごとの個別の情報が必要となる。
・ヒヤリハット箇所の検出結果の妥当性については、時系列や車種の点などから検証は必要。
・プローブ情報への他のデータの付加については実験段階では可能である。
(路面の滑り摩擦について)
・路面の滑り摩擦係数については、実データとの検証は必要であるが、実際には滑りやすさ指数のような形で提供するのが妥当と思われる。
・路面の滑りやすさが簡単に検出(提供)できるシステムがあると良い。路面の滑りやすさが線的に分かるようになれば、積雪寒冷地の道路管理にかなり有効となるのではないか。この点では、オープンなプラットホームより、当面は閉じたシステムを目指すほうが良いのではないか。この場合、インターネットを用いるメリットを整理する必要がある。
(プローブ情報システムの活用について)
・たとえばi-modeの知見から、ここでしか分からない情報、万が一の場合に有用な情報、情報を得られる安心感が課金に見合うサービスが重要と思われる。
・直前警告がわずらわしくならない工夫が必要。むしろ、出発地や目的地を入力することによってCO2排出量(環境負荷)と走行時間のバランスが運転者に分かるシステムのように、スマートな運転行動にメリットのあるシステムを目指すのが良いのではないか。また、初心者に安全ルートををガイダンスするシステムも考えられる。
(プローブ情報システムの地域への展開、官民連携について)
・プローブ情報システムの統計データは官側で、ビジネスモデルは民側で有用性を考えることになる。
・インターネットというオープンなプラットホームでプローブを行う意義として、ビジネスモデルは民側で考えるのがやはり妥当である。インターネットITS協議会としてはその呼び水となるビジネス環境を模索することになる。
・プローブ情報のデータの品質を保障する何らかの組織が必要になるのではないか。
・地域での街づくりに活用できるストーリーが必要であるが、個々の民間ではビジネスモデルが描けない場合があり、官側の力も必要になる。たとえば、税収はや環境負荷軽減など。この点では自動車メーカーの力と官の関わり方が課題になると思われる。

以上

■H16年度 第2回地域ITS研究会 ▼H16第1回地域ITS研究会 ▲H16第3回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成17年1月28日(月)18:00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
29名

1つめの話題として、既存のタクシー無線等を利用した道路交通情報収集についてご紹介を頂き、2つめの話題として、「札幌市のカーシェアリング」についてのご紹介をいただき、意見交換を行いました。また、地域ITS推進研究会で行っている一般利用者を対象としたITSに関わるwebアンケート、及び、北海道庁旧赤レンガ庁舎で行われているユビキタス実証実験の報告が行われました。



話題提供者:宮腰様(右・着席)、須賀原様(左・起立)



討議風景

1.話題提供「『車両位置情報活用による道路交通情報収集』について」
(北海道総合通信局 電波管理部 企画調整課 課長補佐 宮腰宗一様)
 北海道総合通信局様よりタクシー会社等が車輌の安全運行や効率的配車などを目的として、現在、業務用無線を活用し電送しているGPSの車両位置情報について、交通事故やイベントなどで発生する予期せぬ交通渋滞の確認等に利活用する方策を、お話し頂きました。

・北海道では、吹雪や路面凍結による、予期せぬ渋滞が発生する。現在使用されているセンサーの情報の他に道路交通情報を補完する情報があれば、情報の活用が期待される。
・道路交通情報の提供について、欧州ではビジネスとされ、日本ではITSとして国を挙げて各検討が行われている。
・道路交通情報を補完する情報として、既存のタクシー無線の活用の可能性を検討する研究会「所領位置情報活用による道路交通情報収集に関する調査検討会」を発足した。
・検討事項は次のとおり。
  (1) 業務用無線における電送情報の現状把握と、伝送における工夫について
  (2) 各事業者が保有する分散データの集積について
  (3) 集積したデータの活用の可能性について  など
・研究会の委員構成には、北大助教授 土橋氏 を座長とし、開発局、北海道、札幌市、また、日本アイビーエムなどの無線機のメーカーや札幌通運などの交通機関など、民間の企業を加えた形で構成されている。
・第1回調査検討会(平成16年12月実施)では、次の検討が行われた。
  (1) タクシー無線におけるデータ伝送の現状等
  (2) MCA無線(運送会社で使用されているGPSつきの業務用無線)におけるデータ伝送の現状等
・車両位置情報活用による道路交通情報収集に関する調査検討会における検討は次の視点で行われた。
  (1)すでにある車両位置情報を細かな情報とするとなにかに利用できないか(タクシー無線は、プローブより情報の間隔が粗い)
  (2)プローブ情報を収集し、活用する検討が各所で行われている。タクシー無線のデータをここで利用しているデータに近づければ、利用の可能性があるのではないか
・情報を細かくする方法としては次の方法が考えられる。
  (1)情報伝送の間隔を狭める ・・・ 現実には難しい
  (2)何台分かの情報の合成で細かくする ・・・ 検討の余地がある
・データの利用として、 インターネットでITSユーザへの情報提供などの可能性が考えられる。
・個別事業での用途を検討する必要がある。

(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・集中基地局でデータを収集するが、収集したデータは各タクシー会社にデータを送るだけで、基地局内で全データを入手することは出来ない。
・都心内のタクシーが、動いている・停車している のデータを入手することは出来ない。
・各社のデータを入手するということは、各社立場から見ると、営業の内容が社外に漏れてしまうことにつながるため、 検討が必要となる。
・技術的には、GPSのシステムを新たに入れ替えるものではなく、現状改良で十分対応できると考えている。
・無線周波数帯の空きの問題やプローブデータフォーマットの統一などの技術的な検討には、現在はまだ至っていない。
・ビジネスモデルとした場合の各タクシー会社のメリットとして、警察庁(H13)のまとめでは、情報開示によって、スムーズな配車などのビジネスチャンスにつなげることが出来るとされている。その他、各社のメリットは各社で検討している。
・利用者のためになるため、ひいては会社のためになるとする考え方もある。
・海外の事例として、ドイツでは、日本のJAFのような組織を大きくした組織があり、警察よりはやく、細かく状況を把握、提供しており、官に頼らず、会員が自分たちのためにデータを使っている。
・飛行機の予約では、さまざまな航空会社を取り混ぜて予約できるサービスがあるが、タクシーについても複数社で最も近い車両を配車することも検討できる。


2.話題提供「『札幌市のカーシェアリング』について」
(須賀原自動車工業株式会社 社長 須賀原信広様)
 札幌市は全国三例目となる自動車を共同利用する”カーシェアリング”特区の申請を検討しています。これにより車の受け渡しが無人でもできるようになる”カーシェアリング”の普及について、お話し頂きました。

・ カーシェアリングとは、1台の車を複数のひとが共有する仕組み。誰も使用していないときであれば、会員は誰でも車を使用できる。(予め、使用したい日時を予約しておく)
・カーシェアリングの普及による、車の絶対台数の削減、これによる環境汚染の改善、渋滞の解消、土地の有効利用を目指す。
・各家庭では、車の所有にかかるコストを削減できる。
・カーシェアリングは、レンタカーではなく、あたかも自分の車のように、共有する車を利用する。
・車の年間走行キロ数が9,000km以下〜あまり車に乗らない利用者がターゲット。
・カーシェアリング入会前と入会後では、利用者の交通行動が変化する。車の利用数が減少し、公共交通の利用数が増加する。
・カーシェアリングに入会すると、会員は、自動車使用を節約するようになる。
・車両絶対数の軽減による渋滞の緩和、駐車場不足の解消などの効果の中で、利用者は地域商店街に戻ってくることが期待でき、市街地商店街の活性化に寄与する。
・車両数、車両利用数の減少に伴い、温暖化ガス(CO2)の削減効果がある。
・カーシェアリングは欧州が発祥。欧州では市場も増加している。
・世界最大はスイスのモビリティ。会員数58,000名、車の保有台数2,000台、駐車場980ステーションで稼働。
・成功している街は活性化している。
・会員間のつきあいが密なところが成功している。
・CMなどはあまり行っていない。
・須賀原自動車は、札幌市白石エリアでカーシェアリングを実験。
・小規模集合住宅が多い、年齢層が均等、町内会組織が活発などの理由で選定。
・システム概要は次の通り。
  -利用者は、電話やインターネットで車の利用を予約する。
  -予約した時間に、直接、車両ステーション(駐車場)まで車を取りに行く。ユーザー認証はICで行っている。
  -車を利用し、仕事や買い物などの用事を済ます。
  -利用が終わると、元の車両ステーションに車を返す。(ラウンドトリップ)
・実験前は独身の学生の利用が多いと予想していたが、実際には家族持ちの課程のセカンドカーとしての利用が多い。(実験会員の9割は車を保有している)
・白石の実験では、1回の利用に2時間以内とした。
・1ステーションでカバーできる範囲は、歩いて5分(約350m)の範囲。これは、コンビニの設置間隔。
・白石地区のステーションは現在2ステーションで稼働している。
・問題点としては、鍵の返却に関するトラブルや、貸し渡し証・返却証の排出ミスなどのトラブルがある。
・ステーションの除雪は現在、社員・会員の協力で、人力で行っている。
・次の実験は琴似を予定。今後は中央区で実施したいと考えている。
・実運用時の料金としては、会費、利用料金の他、夜間料金やCO2料金などを考えている。
・CO2料金(CO2メータを取付、算定)とは、走行距離による料金のことだが、CO2料金と命名することにより、環境への影響をアピールしている。
・日本の個人の年間平均走行距離は約5,400kmと言われており、現在検討中の料金体系と自家用車保有の場合の料金比較を行うと、次のようになる。
  -検討中の料金体系の場合 28,675円 (年間総費用)
  -自家用車保有の場合     80,000円 (年間維持費)   

(意見交換)
以下の意見交換がありました。
・ 「CO2料金」の命名がよい。環境をアピールすることは重要。
・発祥地の欧州では環境はアピールされていない。
・費用(料金)は、燃費から逆算で算出。その他、過去の事故や所有している車の走行キロなどを加味。
・須賀原自動車では、事故の数や走行キロなどについて、車両保有からカーシェアリングに切り替えた場合、どうなるか、データを札幌市に提出したい。
・ビジネス採算性をあわせるには、1台に月、30〜40名の会員が必要。キャッシュフローは3〜4年を目安と考えている。(ターニングポイントは、70〜80ステーション、会員数200名が目処といわれている)
・会員の募集方法については、大学やマンションと提携した法人計画を実施しているところもあるが、ほとんどは足で人を集めている。
・大学のアパートは住人の募集で競い合っており、「インターネットを使える」というだけで差別化が図られている。カーシェアリングの会員の募集の可能性として、これと同様に、「カーシェアリングを使える」とする特典を付けることや、学割などを検討できる。また、アパートの駐車場をステーションとして活用できる利点もある。
・実験では、「使いたいときに車がない」などのトラブルは現在見受けられない。会員は、自分のスケジュールにあわせて車を使用するのではなく、逆に、車のあきにあわせて、スケジュールを組んでいる。
・返却時間については、渋滞がひどい場合など、どうしても遅れそうな場合は電話連絡で確認を取っている。カーシェアリングが実運用されている欧米でも、返却時間に関するトラブルはないとされている。これは、レンタカーではなく、マイカーを利用している、あとのひとに迷惑が掛かる、とする意識が強いため。
・レンタカーとカーシェアリングはTPOによって、使い分けている。(遠乗り=レンタカー、近場の移動=カーシェアリング)
・実験では、2時間までの予約を可能としているが、実際には2時間の予約を行う会員は少ない。30分で用事が済む場合は、30分しか予約を入れない。みんなの車であり、余計な時間の予約を取ると、みんなが迷惑する、とする意識があるため。
・マイカーは、かってしまえば、使わなければ損になる。カーシェアリングでは、使うと損になる。
・白石の実験は、社会実験として、無料で実施。3/1より有料化。会員の半数が残って核になってくれればいい。
以上

■H16年度 第1回地域ITS研究会 ▼H15第3回地域ITS研究会 ▲H16第2回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成16年7月30日(月)18:00〜19:30
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
34名

7月に運用開始した、プローブカーシステムを活用したバスロケーションシステム「バスココ」についてご紹介を頂き、意見交換を行いました。、また、地域ITS推進研究会で予定している一般利用者を対象としたITSに関わるwebアンケート調査について、意見交換を行いました。



話題提供者:岩館様



討議風景

1.話題提供「バスロケーションシステム『バスココ』について」
(小樽開発建設部 道路課 第2調査係 岩館宏胤様)
 小樽開発建設部が北海道中央バスと協力し平成16年7月5日に運用開始した、バスの位置情報を、専用端末などを用いて利用者に提供するシステム「バスココ」についてご紹介いただきました。
・「バスココ」は、一般国道5号の交通・通行状況の基礎データ収集を行うバスロケーションシステムであり、車両位置・速度などの情報をリアルタイムで、収集することが可能である。現在、「高速いわない号」、「おたる散策バス」に導入している。
・プローブカーシステムで収集可能な情報は、バスロケーションシステムに利用可能な情報と捉え、「バスココ」のシステム構築を行った。
・「バスココ」導入の背景として、小樽市内の交通の課題(交通混雑)、後志地域の都市間交通の課題(冬季の峠越え)、公共交通利用上の課題(バス待ちのイライラ)があり、バス交通を活性化し、交通環境の改善、地域再生の実現を目指している。
・「バスココ」は、札幌〜岩内の「高速いわない号」34台、小樽市内を走行する「おたる散策バス」8台に導入している。
・対象期間は、端末・ホームページ、携帯電話への情報提供ともに、平成16年8月3日までの約2年間を予定している。
・「バスココ」導入による効果として、公共交通の利用増加、交通混雑の緩和、バス利用者の安心感の増加などが考えられる。
(意見交換)
「バスココ」に関する話題提供の後、次のような意見が交わされました。
・イベント時に、携帯端末を持っていない方でも利用できるように、道の駅ラジオなどへの展開が有効ではないか。
・都市間交通のような長距離であれば、通信間隔は30秒で十分だと思うが、都市内交通の場合、もう少し間隔を短くした方が良いのではないか。
・通信間隔を10秒にすることも可能であるが、ランニングコストが大きくなってしまう通信間隔30秒でもタイムラグが発生しないように、少し早めに情報発信するなどの工夫をしている。
・時刻表と対比させ、今どのくらいバスが遅れているか、10分以上遅れているバスは赤く表示するなどの工夫をすると、バス利用者以外でも、道路の混雑状況把握に活用できるのではないか。
・「遅れ情報」の提供は、協力いただいているバス会社の了解が必要であり、現段階では難しい。
・「バスココ」の評価はどのように行うのか。
・季節ごとに、実際のバス利用者に聞き取り調査を行う予定である。
・利用客数に変化はあるか。
・データを取り始めたばかりであり、今後集計、解析する予定である。
・トンネルを通過する際に師匠となることはないか。
・トンネルでは、一部通信できない箇所があるが、バス停間の距離があるため、現在の所問題とはなっていない。
・バス利用者へのサービスの向上として理解していただいているが、バス会社内でも「バスココ」に対する温度差があり、良いサービスであることを認識していただく必要があると考えている。
・札幌では、バスが民営化になり、「バスが時間通りに来るようになった」という意見が聞かれる。「バスココ」のデータを蓄積していくことによって、時刻表の見直しなどに活用できるのではないか。
・「いわない号」、「おたる散策バス」をパッケージ化する事により、利用者、地域、バス会社にメリットがあるのではないか。
・自分が利用する前のバス停にバスが到着すると、メールが届くようなサービスも良いのではないか。函館ではこのようなサービスを実施していた。
・「いわない号」は、生活の為にバスを利用している方が多く、特に冬期間、バスの運行状況についての問い合わせが多かったが、「バスココ」でこれらの問い合わせが少なくなることが考えられる。
・実用したばかりであるが、「いつもバスの時間ぎりぎりに家を出るので、バスココで運行状況がわかるのは非常に助かる」というご意見をいただいている。

2.意見交換会「ITSに関するwebアンケートについて」
(北海道ITS推進フォーラム 地域ITS研究会担当幹事 丹治和博)
 現在、地域ITS推進研究会で予定している、一般利用者を対象としたITSに関するwebアンケート調査について、3つの異なるアンケート案を元に、アンケート内容、結果の活用法などについて意見交換を行いました。
・フォーラムとして、一般の方に聞くのであれば、子供用冊子を題材にしたアンケートが良いのではないか。
・全国版セカンドステージでは、災害対応などはあるが、冬の課題に対する内容はない。冬の多重衝突など、北海道特有の課題は地域で解決すると言う姿勢を持つべきであり、北海道ITS推進プランのセカンドステージのようなものが必要ではないか。
・現在の施策についてのPRはあまり必要ないのではないか、将来ビジョンについてアンケート内容にした方が良いと思う。
・子供用冊子を題材とした、北海道のセカンドステージに関するアンケートにするのが良いのではないか。
・ETCは北海道で必要か?など、行政では聞くことのできない設問があっても良いのではないか。
・アンケート結果をさまざまな所で活用できるような内容が望ましいのではないか。フォーラムで行ったアンケートの結果が、北海道の事情や課題を具体的に実証できるバックグラウンドとなる資料となるのが良い。
上記の意見を参考に、地域ITS研究会幹事で具体的なアンケート案を作成し、再度提案を行うこととしました。
以上

■H15年度 第3回地域ITS研究会 ▼H15第2回地域ITS研究会 ▲H16第1回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成16年3月12日(金)18::00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
24名

次世代インターネット技術を活用したITSビジネスへの取組み、APSモデルによる車両位置情報提供サービスについてそれぞれの活動内容をご紹介いただきました。その後、それぞれの話題について活発な意見交換が行われました。



話題提供者:左から
高田様、滝谷様



討議風景

1.話題提供@「インターネットITS協議会の最近の状況について」
(日本気象協会MICOS本部 MICOS企画部 部長 滝谷克幸様)
 次世代インターネット技術を活用して、ITSビジネスの創出・活性化に取り組んでいる協議会の活動状況についてご紹介いただきました。
・インターネットITS協議会(以下IIC)は、2002年10月に設立され、現在113団体が参加している。
・IICではIpv6情報基盤によるオープンでシームレスな情報プラットフォームの構築、異業種間のコラボレーションによる新たなビジネスの創造を目指している。
・IICは、総会、幹事会のもとアプリケーション部会、プラットフォーム部会、実用化実験部会、基礎研究部会の4つの部会がある。部会にはそれぞれにワーキング、サブワーキングがある。
・アプリケーション部会では主に、アンケートによるニーズ調査などから、ビジネスアイディアを醸成し、ビジネスモデル・要求仕様を策定している。
・部会内の情報は、次のビジネスにつながる情報であるため基本的には公開はしていない。
・プラットフォーム部会では、インターネットITSを支えるオープンなプラットフォーム(基盤となる技術)の仕様を策定している。
・実用化実験部会では、アプリケーション部会、プラットフォーム部会から引き継いだ要求仕様をビジネスにつなげる実験を行っている。
・基礎活動は、包括的なインターネットITSの標準化仕様の普及について促進活動を行っている。
・IICは経済産業省のバックアップを受けているが、基本的には、会員の負担で活動を行っているため、部会内の活動成果をビジネスにつなげることは自由である。
・IICでは、2004年世界ITS会議にて、体験ツアー、ショウケースのデモを具体的に検討している。
・気象協会ではAP部会にて、プローブカーを用いた情報と気象データを融合・加工し、付加価値のある情報として車への気象コンテンツを提供するという取組みを行っている。
・プローブ情報については、プローブ情報SWGにて、データ活用の実現性、利用価値(ニーズ)の検討、実証実験仕様の検討を行っている。
・プローブ情報の対象としては、位置、ワイパー強度、ABSなどの情報から、降雨・降雪、路面状況など、ドライバーが運転しづらいと感じる情報に加工する取組みを行っている。
・横風情報は、情報の利用が限定されるため、ビジネスに結びつきづらい。また、大気汚染は、プローブでの情報収集が難しいことから、収集対象外としている。
・車への気象コンテンツの提供では、車の位置情報を携帯電話、無線通信システム(DSRC)などで受信し、目的地や経路の天気、渋滞などのダイナミックルートガイダンスなどを提供する実験を行っている。

2.話題提供A「ASPモデルによる車両位置情報提供ソリューションについて」
(沖電気工業株式会社システムソリューションカンパニー
                         交通システム本部 事業政策推進課 課長 高田博様)
 コストパフォーマンスに優れたASP車両位置情報収集サービスの概要、およびそれを活用した様々なビジネスモデルについてご紹介いただきました。
・ASP車両位置情報収集システムは、センターで収集したGPS位置・車両情報をインターネット経由で配信するサービスである。
・ASP事業者がシステムを保守管理するため、利用者は設備投資、維持管理を負担する必要がない。
・費用負担が少ないため、導入・継続が容易である。バスロケーション、運行管理との連携が図れるなどシステムの柔軟性が高い。常に新しいメディアや最安値のサービスに柔軟に対応できることが特徴である。
・車両位置情報、プローブデータのダウンロードは、標準的なパケット通信網やインターネット網を活用している。
・プローブ対応情報収集は、1台あたり月額約8500円からサービス提供している。
・ジャイロ情報にも対応しているので、GPS不感エリアでの情報収集が可能である。
・バスロケ対応をはじめとする、各種カスタマイズにも対応し、柔軟なシステム構築を実現している。
・会津若松、三重で、ASPをバスロケーションシステムに活用しているほか、全国で多くの導入事例がある。
・札幌市の場合、ASPを除雪管理システムとして活用することにより、効率的な人員配置など作業の向上を図るなど有効な利用方法がある。
・この際、車載機に操作ボタンを取り付けることにより、車両状態をセンターに通知するなど、さまざまなシステム拡張が可能である。

3.意見交換会
2件の話題提供の後、主に次のような内容に関して意見が交わされました。
1)話題提供@について
・ITS協議会での活動にかかわる参加企業の費用
・ITS協議会の参加企業間での情報交換や、参加していない非会員企業への情報公開について
・各WG及びSWGでの活動の温度差や、参加企業の取り組み状況について
・ITS協議会のWG、SWGでの取得データの扱いなど
2)話題提供A
・APS車両位置情報収集システムの特に目新しい活用実績と、北海道を中心として今後展開できそうな活用アイデアなどの意見
・APS車両位置情報収集システムを取り入れた場合の費用について
・取り付ける車両側でのメンテナンスや車載器の設定条件の変更についての対応など
以上

■H15年度 第2回地域ITS研究会 ▼H15第1回地域ITS研究会 ▲H15第3回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成16年2月3日(火)18::00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
17名

ITS世界会議の概要の紹介、今冬より実験を開始する「しりべし*e街道」の取組み内容の紹介をしていただきました。その後、それぞれの話題について活発な意見交換が行われました。


話題提供者:左から
山際様、上村様、丹治様


討議風景

1.話題提供@「第10回ITS世界会議(マドリッド)に参加して」
(独立行政法人北海道開発土木研究所 道路部防災研究員 上村 達也 様)
(日本気象協会北海道支社道路気象グループ      課長 丹治 和博 様)
 2003年11月にマドリッドにて開催されたITS世界会議に参加されたお二人から、世界会議の概要、テクニカルセッション、テクニカルツアー、展示会などの模様について紹介いただきました。
・ITS世界会議は、世界3地域を代表するITS団体(ERTICO、ITS America、ITS Japan)が共同で開催するITSに関する世界最大の国際会議である。
・会議は毎年開催されており、開催地は3団体が持ち回りで決めている。2004年は、名古屋にて開催予定である。
・EUでは、事故回避、軽減などの事故対策を強く推進(eSafety)しており、事故死者数を半減することを目標に、1億6千万ユーロもの開発事業費を投入する予定である。
・欧州独自の衛星測位システム「ガリレオ」が2003年5月試験開始、2008年運用開始予定であり、注目されている。
・本会議では、約230セッション、900以上の発表が行われた。
・北海道開発土木研究所から3つの論文を提出し、「利用者ニーズ」、「イベントマネジメント」、「都市の情報サービス設計」のプレゼンテーションセッションで発表を行った。
・マドリッドは、ヨーロッパの中でも、5本の指に入る渋滞の激しい都市である。市が運営しているバスを年間550万人が利用しており、バスが管制制御されている。
・バス管制センタでは、ITVカメラにより渋滞を把握し、各バスへ無線にて連絡している。また、警察も別途ITVカメラを各所に配置しているが、情報の共有はしていないようである。
・バス停、バス車内の案内板を遠隔制御することにより、バス利用者へ情報提供を行っている。
・展示会は、開催地(ヨーロッパ)の展示が多く、イラク戦争の影響か、アメリカの展示はほとんど見当たらなかった。

2.話題提供A「しりべし*e街道の取組みについて」
(北海道開発土木研究所道路部防災雪氷研究室  主任研究員 山際 祐司 様)
 今冬から、後志管内で始まる官民連携による冬期道路情報提供実験の概要についてご紹介いただいた。
・道路管理者と地域の方々から収集した道路・気象情報を組み合わせ、きめ細やかな冬期の道路情報を道路利用者に提供することにより、安全、快適な道路環境、地域振興の支援を目的としている。
・実験主体は、開発土木研究所、(財)北海道道路管理技術センタ、(財)日本気象協会、小樽開発建設部で、後志観光連盟に協力いただき実施している。
・提供する情報は、実施機関のテレメータ、天気予報等のほか、地域のボランティア(コンビニ、ガソリンスタンドなど)が自らの判断で発信する路面や道路状況などの情報である。
・情報を提供するボランティアは、店舗のPRをすることも可能である。
・情報のリアルタイム性を高めるため、ボランティアの情報は、入力後4時間で自動的に削除される。
・e街道は、RWML(道路用web記述言語)を活用することによって、分散した情報を容易に利用できる仕組みとしている。
・e街道は、@官民連携によるきめ細やかな冬期道路情報提供サービス。A北海道らしい冬型のボランティアサポートプログラム。B道路管理者の持つ情報の有効活用。C地域の活性化を目指している。また、今後は全道への展開を視野に入れている。

3.意見交換会
1)話題提供@について
・ITS技術は成熟してきており、今後は、より利用者ニーズにそった技術開発が求められる。
・ヨーロッパでは渋滞対策よりも、交通事故対策を重視する傾向がある。2010年までに交通事故を半減するという目標がある。
・バス交通網が発達しておりバスレーンが多い。地下鉄との連携もとれている。
・マドリッドをはじめスペインではロータリー交差点が多く、高速道路でも適用されていた。

2)話題提供Aについて
・e*街道は民の情報を確保することがポイントである。
・e*街道では、質・量の確保するためのひとつとして、選択式の入力フォーマットとするなどを用意している。
・コンビニ、スタンドなどに広く案内を出しており、実験開始までに、協力していただけるボランティアが増えることを期待している。
・しりべしiネットのiセンタが通信員やiセンタ利用者(バス、トラック運転者等)から情報を集めており、情報入力はパスワード管理している。
・評価手法として、@情報提供者の評価とA情報利用者の評価を考えている。なおA情報利用者の評価として、情報を得てどういう行動をとったかなどのアンケートをweb上で行う予定である。
・情報が4時間で消えるのはもったいないので、例えば4時間以内の情報は赤点滅、12時間以内の情報は薄赤など、もう少し長い時間表示してあっても良いのではないか。
・過去のボランティア情報を検索が可能になるとより有効に利用できるのではないか。例えば、昨日の今頃の路面状況などがわかれば便利だと思う。
・現時点では、リアルタイムな情報を優先して提供しているが、情報提供の頻度などについては、本年度の実験の結果、利用者の意見を聞いて改良していく予定である。
・除雪情報などの提供は、スマート実験においても利用者ニーズが高かったが、提供する道路管理者への負担が大きいため今回の実験では行わない。ボランティア情報のコメント欄に入れていただければ効果が高い。
・カメラ付携帯電話からの画像を取り込む技術は現在開発中である。
・本実験は2ヵ年で実施する予定で、今年の実験結果の改善点などは来年の実験に反映していく予定である。
以上

■H15年度 第1回地域ITS研究会 ▼H14第3回地域ITS研究会 ▲H15第2回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成15年12月15日(月)18::00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
27名

観光情報をキーワードに、情報のビジネスへの活用、観光情報研究会の紹介など、それぞれの活動内容をご紹介いただきました。その後、それぞれの話題について活発な意見交換が行われました。


話題提供頂いた有村様(左)、金村様(右)


討議風景

1.話題提供@「電子タグによる観光流動データベース活用ビジネス」
(独立行政法人北海道開発土木研究所 特別研究員 有村 幹治 様)
 三浦・青木賞にてファイナリストとなった『電子タグによる観光流動データベース活用ビジネス』を題材に、観光情報の収集から、ビジネス化への展開についてご紹介いただいた。
・従来、観光客の入り込み数のデータは行政で把握していたが、どこからどこへ観光客が移動しているのかという「観光行動」は、官民ともにデータが不足していた。
・事業形態として3段階の事業形態を考えている。
@観光用周遊パスポートやスタンプラリー帳を対象とした電子タグ発行事業
Aパスポートやスタンプラリー帳等の電子タグ利用履歴の収集による観光流動データベース構築事業
B観光流動データベースを用いたコンサルティング事業
・今回紹介した事業形態のほか、スタンプラリーの管理代行業務、マイレージ発行によるリピーターの育成事業などの発展が考えられる。

2.話題提供A「情報観光学会について」
(観光情報学会 理事 金村 直俊 様)
 「情報観光学会」の設立とその活動についてご紹介いただいた。
・観光情報学会は、観光と情報の融合による新しい学問領域の創出、人材育成、観光振興による地域の活性化への貢献を目的としている。
・将来像としては、@会員限定のソサイアティであること、A会員であること自体がステータスとなるような活動を行うこと、B実践者(実践のプロ)と研究者(研究のプロ)がその成果を相互に公表し、その成果が実践と研究に大きなインパクトを与えて社会貢献できるようになること、といったことを目指している。
・情報学会は総会の下、活動主体であるX(エックス)観光情報学研究会で組織されており、会員はこのいずれかの研究会に属している。
・現在7つのX(エックス)観光情報学研究会があり、札幌や沖縄などの地域に着目したものから、北大学生など所属組織に着目したもの、また、スノーリゾートなど産業に着目したものなどさまざまである。

3.意見交換会
1)話題提供@について
電子タグによる観光流動データベースは、手間や費用をあまりかけずに今まで得られなかった動態基礎情報を容易に手にすることができる。
・官がデータ収集を行い、その中で必要なデータを利用して付加価値を付け広げていくのは民ではないか。
・このような手法で観光のポテンシャルを引き出すことができれば、北海道の観光産業が成長していくのではないか。
・電子タグは、公共交通への展開も考えられる。
・従来のパーソントリップ調査はアンケート表に記入する項目が多く、調査対象者に大きな負担をかけていたが、この技術と組み合わせることで、容易に調査することができる。
このように電子タグ、GPS、紙などのメディアにとらわれずにデータを有効利用するとよいのではないか。
・現在、道の駅のスタンプラリーでは、集計、チェックなどの作業に手間と時間がかかっている。この仕組みによって、これら作業の軽減ができる。
・海外ではITSがビジネスとして成り立っているが、日本では、ITSへの取組みは官が主体でビジネスに結びついていない。
2)話題提供Aについて
・観光情報学会は、今後研究会を増やしていく予定であり、そのための会員を募集している。
・研究会は、観光地以外のところもターゲットにするのはどうか?
・地域の方の意思で研究会を立ち上げているので、その方たちに研究会を立ち上げる意志があればできると思う。
・学会の研究内容については、基本的に公開しない。会員内の情報としている。
以上

■H14年度 第3回地域ITS研究会 ▼H14第2回地域ITS研究会 ▼H15第1回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成15年2月27日(金) 18::00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
35名

旅行者への対する観光情報、沿道情報などの提供について、取り組み事例をご紹介いただき、その後、今後の情報提供のあり方や情報提供をする側の体制などについて活発な意見交換が行なわれました。

1.話題提供@「ドライブ観光支援の情報提供のあり方」
(株式会社ライブ環境計画 代表取締役社長 有山忠男様)
 広域ドライブ観光に関する総合道案内システム〜iセンターネットワークシステム〜について、社会実験の概要、組織体制、目指している将来像などについてご紹介いただいた。
・イギリスやドイツなどでは、市内に多くの観光案内施設があるが、日本では観光案内の施設が少ない。また、市町村間の広域な案内をする施設はほとんどない。
・iネットシステムは、インターネットを利用して地域の案内所の横のつながりを持たせたシステムである。
・iネットシステムの実現には、地域情報と行政からの情報をコーディネートする組織が必要である。
・情報の発信源としては、観光団体、民間企業のほか、地域に密着した情報(景色のいい場所、釣り場情報など)が大切になってくる。
・将来的には関連グッズ販売などの収益事業で、市町村iセンターへの支援ができたら良いと考えている。

2.話題提供A「官民連携による沿道情報提供について」
(独立行政法人 北海道開発土木研究所 道路部 防災雪氷研究室長 加治屋安彦様)
 北海道の道路情報ポータルサイト「北の道ナビ」における様々な取り組みの紹介とともに、今後求められる官民連携による沿道情報の必要性について提言をいただいた。
・北の道ナビでは、現在地と目的地を入力することで、経路、距離、移動時間を検索できるサービスを実施している。また経路上の市町村の情報、道の駅の情報、景色の良いポイントの情報も提供している。
・平成15年度から本サービスのパートナーシップ・プログラムを本格的にスタートする予定である。
・「e街道」実験により、経路や位置に応じた情報提供は非常に有効であることが明らかになった。
・北海道開発局では北海道の沿道景観が観光の目的のひとつであることから、シーニックバイウェイ制度を導入するための検討委員会を設置している。
・沿道情報に求めるものは、道路利用者、民間事業者、道路管理者、地域関係者でそれぞれ違うため、これら4者のニーズを同時に満たすセンターサイトの構築が必要である。
・センターサイトには、利用可能なデータの蓄積、創出ツールの提供、地域ITSサイト、市町村HP、観光協会HPのポータル機能などさまざまな役割が必要となってくる。
・札幌圏ITS推進フォーラムが官民連携による沿道情報提供の役割を担うことを提言する。

3.意見交換会
・iネットシステムも北の道ナビもアクションは違うが、情報を共有する仕組みという点において、狙いは同じである。
・iネットシステムで、実際に地域情報を集めると、情報の地域差があるという問題がある。
・官と民では情報の質が違う。官は広く公平な情報でなければならないが、一般観光客は宿泊施設のランキングなどの情報を求めている。
・情報の質、および質を保つための工夫がとても重要である。
・旅行者が直接書き込みできるような仕組みは生の声を反映できるため良い方法であるが、中傷的な意見もあるため、意見のより分け作業が必要となり大変な労力を伴なう。
・お二方のご説明を聞いて、「現地とネットの一体感」や「中立的なコーデネイトの存在」が大切であるということがわかった。
・北海道において冬期道路情報や観光情報は移動者にとって必要な情報であり、全道的に情報提供されることが大切である。
・道の駅は、トイレと認識している人が多い。将来的には道の駅とiセンターの融合を図るのが望ましい。
・昔は、駅前に観光案内所があったが、現在は道の駅が観光の拠点となっており、ドライブ観光が栄えていく傾向にある。
・iセンターは自動車利用者というより、移動者のためのサイトであると考えている。そのため道の駅のほか、主に駅、空港などの交通拠点にも設置したいと考えている。
・北海道の冬の気象は変化が激しいので、リアルタイム情報があっても目的地に着いた時には天候が変わっている場合がある。目的地に着く時間の予測情報などがあると良い。
・天候が悪化した場合に余儀なくされる待ち時間も、地域の情報があると有効に使える。
・表示、操作性、機能性の統一を図ると良い。同じ内容でも表示が違う場合があり利用者が混乱することがある。わかりやすいマークや情報をカテゴリー分類することが大切。
・@ネットシステムは、平成15年度に、体制面、資金面の検討、ニーズ調査、ルールづくりを行ない、6月にサイト立ち上げを目標としている。平成16年度には地域組織として一本化する道筋をつけたいと考えている。
・札幌圏ITSフォーラムの研究会活動は、札幌圏という枠にとらわれることなく、ALL北海道としての取り組みが必要と考えている。
以上


■H14年度 第2回地域ITS研究会 ▼H14第1回地域ITS研究会 ▲H14第3回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成15年1月29日(水) 17:30〜19:40
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
33名

「冬期路面管理」をテーマとして、会員企業2社から自社技術のプレゼンテーションをいただき、その後、その技術に対する質問・意見や今後の可能性などについて活発な意見交換が行われました。


話題提供を頂いた
野田様、金村様


討議風景


1.話題提供@ 「冬期路面管理用滑り摩擦抵抗測定機について」
  (ソリトン・コム(株) 常務取締役 野田竜也 様)
 移動センシングによる冬期路面対策の手法として「車載式加速度計」を用いた路面の滑り抵抗値の測定システムの説明をいただいた。
・ 現在の路面管理は目視が主であるが、諸外国の管理基準やサービス水準を例に、今後は定量的な数値で路面管理することにより、滑り止め剤や凍結防止剤の有効投資を提言。
・ 滑り摩擦抵抗測定機の特徴として、取付けが簡単なこと、短時間(3秒)のブレーキロックで測定可能、GPSによる位置情報の記録ができることなどを紹介。

2.話題提供A 「路面状態検知センサの研究開発について」
  (札幌総合情報センター(株) 情報システム部 調査研究プロジェクトリーダー 金村直俊 様)
 固定センシングによる冬期路面監視として、北海道立工業試験場などとの共同研究による「路面状態検知センサ」の説明をいただいた。
・ 現在の凍結路面対策は砂、凍結防止剤、融雪剤等の散布及び消雪・融雪施設であるが、エネルギーコストの削減や安全かつ効率的な管理作業の必要性から、正確な路面状態の把握が必要である。
・ このセンサの用途は、凍結防止剤等の散布タイミングの最適化、ロードヒーティング制御を高度化が挙げられ、結果としてコスト削減が可能になる。
・ このセンサを用いたシステムの課題としては、現状監視だけで十分か、パトロールとの差別化、得られた情報を道路管理者がどのように利用するかなどである。

3.意見交換会
 2件の話題提供の内容について、各会員の立場からの意見交換が行なわれた。
・「車載式加速度計」で計測されるすべり抵抗値は、他の計測器と比べ、大きな誤差はない。100分の2レベルの精度は可。ただし、車両ごとのABS装備車では数値が高くなるなどの違いはある。
・諸外国の冬期路面管理についてはPIARC札幌大会での報告のほか、最近ではアメリカからレポートが出されている。
・フィンランドでは5段階の管理基準を設け、性能規定で道路管理の発注注を行っている。努力目標を決めてきちんと作業をしていれば、自然現象なのでそれが達成できなくても裁判で管理瑕疵が問われることはないようだ。
・除雪・路面管理を性能規定で発注することにより、基準値を満足する最小限の散布量になり、コストの削減につながるのでないか。
・フィンランドでは、受託者と発注者の双方がすべり抵抗値を計測し、定量的に判断・管理・評価ができるようになっている。
・定量的な裏づけからサービスレベルを明確にすることは必要であるが、それが果たして住民や道路利用者に通じるものなのかなどについて、今後、官民のコンセンサスが大切である。
・道路利用者のニーズとは、サービスレベルを全体的に上げるのではなく、極端に低い状態(制御不能のような感じ)を無くしてほしいのだと思う。
・摩擦抵抗値の公開については、道路管理者側からは立場として難しい。
・マスコミが欲しい情報をビジネスモデルとして考えるが、採算性が不明なので実験レベルである。
・車両本体に装着されている加速度センサを利用すれば、摩擦抵抗の情報を一般の車から採ることができるう。そういうところで官民がお互いに情報の提供をしあえば、良い方法が見つかるのでは。
・ABS始動時のパルスを感知すれば、滑る・滑らないの路面判断ができるので、もしメーカーがそのデータをオープンにしてくれれば、様々な活用が可能となり得る。
・固定センシングと移動センシングを合わせることにより、どのような道路管理やニーズへの対応が可能か、また研修発表というレベルから具体的な展開へ持っていくようなケーススタディを行うことで、様々なビジネスのパターンや、議論による新しいものが出てくるかもしれない。
・管理の効率化とコストということ管理面で大事だと思うが、最終的には利用者ニーズにどう応えるかとが、一つの目的であり、ゴールである。
・産学官の連携は、利用者側の視点を意識として常に持った方がわかりやすい。利用者ニーズを見据えた話をすると方向性が見えてくると思う。
以上


■H14年度 第1回地域ITS研究会 ▲H14第2回地域ITS研究会

日時:
場所:

参加者数:

概要:
平成14年12月18日(水) 18:00〜20:00
(財)北海道道路管理技術センター
会議室
39名

北海道開発局道路計画課 近添様より、北海道におけるITSの取組み事例や推進に向けての課題などのご紹介をいただいた後、参加者からの質問への回答や活発な意見交換が行われました。


近添様のご発表の様子


討議風景


1.話題提供「北海道のITSの取組みについて」 
  (北海道開発局道路計画課 第1調査係長 近添幸司様)
1)北海道の地域課題とその対応
 北海道におけるITSでは、@冬への対応、A防災・安全への対応、B地域の活性化・観光の支援、C渋滞・沿道環境への対応、D安心・快適な生活環境の支援の地域課題に取組んでおり、なかでも@ABは、北海道特有の課題である。
2)道内のITS取組み事例
 北海道開発局の取組み事例として、@冬期におけるITS(7事例)、A安全に関するITS(2事例)、B観光を支援するITS(2事例)、Cその他(1事例)についての事例ごとに紹介。
3)ITS実現に向けた取組み
 通信基盤の地域格差の解消、情報機器の利用が不慣れな人への対応などについての取組み事例の紹介。
4)北海道のITS推進
 今後の推進のためには、既存研究会や関係者との連携や、官民で連携したITSの運用方策、および共通基盤の有効活用などが重要。ITS活用による今後のポイントとして、問題解決型によるITS展開を図り、短中期において実現可能なものを集中的に実施するとともに、道路情報だけではなく地域情報の一体的な情報の発信が重要である。

2.意見交換会
北海道のITSについて、各会員の立場からの意見交換が行なわれた。
・北海道開発局の実施事例における連携や既存システムついては、今後、道路通信標準などに準拠して相互の連携を考えている。
・北海道開発局の実施事例の効果、評価方法については、主としてアンケートにより行なっている。今後は、価値を定量化するような評価手法の確立が必要である。
・現在、ITSは曲がり角を迎えている。ここ2〜3年が岐路であり、ニーズに裏付けられたITSを確立しなければならない。またITSは、かなりの部分で民間との連携が必要であり、マーケットに乗るものでなければならない。
・これまでともすればシーズがあるからITSを実施するという点も見受けられたが、今後はニーズが重要である。
・例えば所用時間情報や路面情報など、市民がお金を出してでも必要と感じる情報提供が必要である。
・市民が必要と考える情報を把握する手法について、ヒアリング調査などが大切である。
・官が持っている情報を民間に公開し、情報の活用アイデアを募集して、よいアイデアには開発費を補助するというような取組みをしてはどうか。
・ITSは人・道路・車が対象であるが、「車」への対応事例や活用事例が少ないと思う。
・GPS対応のタクシーによる路面情報の収集実験を行っている。これは、車の挙動データから路面の摩擦係数を推定するという試みであり、なかなか困難な状況ではあるが、ある程度のサンプルが得られれば可能だと思う。
・官の情報だけではなく、タクシー、バスなど民間からの情報を利用し、より有効なシステムの構築が必要である。
・すべてが官側による整備ではなく、市民ニーズと道路管理者の果たすべき役割のバランスを見極める必要があるが、民側への負担をどこまでお願いできるのか、官側もどこまで補助できるのか決めかねているのが現状である。
・今回の会議にはスーツを着て、ネクタイを締めた方々ばかりが参加しているが、市民の声を反映するためにはいろいろの方の声を聞くことが大切である。
・今後は、交通管理者などとの連携も考える必要がある。
以上




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